2019年音楽総決算

年末恒例のやつ、やりまーす。


*今年のライブ
今年のライブは無料・フェス(1日1本で換算)含め58本、演奏等含まないトークや選曲や舞台などが12本。
毎年毎年前年より減ったように感じているんだけど、結局去年とほぼ同じでした。←去年に引き続きまたもやコピペ(笑)


*とくに印象に残ったライブ(順位なし・開催順)

3/12 堀込泰行@京都・磔磔
6/2 GUIRO@森、道、市場
6/9 大場ともよバンド/GUIRO TRIO@常滑・K&A SO-CO
6/14 KIRINJI@名古屋ブルーノート(1st set)
6/26 yojikとwanda/GUIRO旧グッゲンハイム邸
7/13 オリジナル・ラブ@名古屋ダイアモンドホール
8/31 オクムラユウスケ& THE WORLD/黒岡まさひろ/ばけばけばー@金山ブラジルコーヒー
9/14 カーネーション愛知芸術文化センター(あいちトリエンナーレ2019「MUSIC & ARTS FESTIVAL」)
10/4 ソボブキ/Ett@パルル
10/5 堀込泰行@名古屋・円頓寺駐車場(あいちトリエンナーレ円頓寺デイリーライブ」)
10/6 ソフテロ/直枝政広下北沢440
10/14 百景借景/大津光央と屋上ワルツ/冬支度with渡瀬千尋@KDハポン
11/8 GUIRO@仙台・enn2nd
12/29 大友良英スペシャルビッグバンド + オルケスタ・ナッジ!ナッジ!「いだてん・ファイナル」@新宿PIT INN

3/12 ヤスのスペースエイリアンズ、6/2 GUIRO海辺の森道で『三世紀』を初めて聴いた衝撃、7/13「わたし、生きてる!」と心の底から思ったオリジナル・ラブ、6/14 KIRINJI高樹さんが歌う『代官山エレジー』と初聴きの『雑務』のチガちゃん超絶ベースにノックアウト、9/14 カーネーション津田芸術監督からのリクエストで『未確認の愛情』、10/5 1000人越えのオーディエンスを前に演奏もトークもパーフェクトなヤスのライブ、12/29 大友さんのおかげで『いだてん』イヤーを締めくくることができました!


今年の盤はこちらに。


GUIROのライブは全部行った…と思う(シークレットの年末の台湾は除く)。もはや執念…。開催がド平日になることが多く、エクストリーム出勤で頑張りました。来年もたくさんライブ演ってくれるんだろうか。もう少しやさしめの日程になるといいな…(笑)


・音楽以外では、「あいちトリエンナーレ」と『いだてん』に揺さぶられた1年でした。
・あいちトリエンナーレ、内容自体はとってもよかったし、音楽プログラムも嬉しかったんだけど、けど、まあ、みなさんご存知の通り、騒ぎになってしまったことが残念でなりません。特に、以前から市長のことが大嫌いでしたが、この一件で一切信用できなくなりました。市民ですけど。
・『いだてん』も、もっと受け入れられると思ったのに、なんでしょうね……あんなにおもしろかったのになあ。登場人物全員がとても生き生きしていて、みんなに会えなくなるのが心底寂しい気分。
・どちらも前から楽しみにしていただけに、世間に受容されなかったということが、実はかなりショックな出来事だったのです。


・ブログをもっと更新するつもりだったけどできませんでした。寄る年波とはこのことか、平日はだいたい帰宅して夕飯を食べると力尽きることが多く、それがまたストレスになっていたりもします。KIRINJIの『時間がない』がより一層切実に響くなあ…シリタイコトヤリタイコトタクサンアルノ……


・おやまあ、なんだかずいぶ愚痴っぽくなってしまいましたね。どういうことだ!「音楽総決算」ってタイトル付けてるのに!(笑)
・いやいや、あちこち行ったしおいしいものもたくさん食べたし、たのしい思い出もたくさんありますよ!
・来年も元気に過ごしたいものですね(腰痛を抱えながらの年越しです)。みなさま引き続きネット上やどこかの現場でよろしくお願いします。 よいお年を。

2019.6.20(木)GUIRO「中二階TOUR / 東京」@晴れたら空に豆まいて (代官山)

『A MEZZANINE/あ・めっざにね』のレコ発ツアー初日。レコ発と言っても、このときはまだ一部店舗で6月2日から先行発売されていた状態で、7月10日の一般流通日前。にも関わらず、そして平日にも関わらず、会場はほぼ満場!客層は意外にも男性が多め。

2019.6.20(木)GUIRO「中二階TOUR / 東京」@晴れたら空に豆まいて (代官山)
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新曲(作曲:牧野)
アバウPt.1
あれかしの歌
目覚めた鳥
COQUI(作詞作曲:西尾)
新曲(作詞作曲:厚海 表記不明だがおそらく「calm(カーム)」)
マリア礼賛
山猫
祝福の歌
三世紀
ノヴァ・エチカ
銀河(ゲスト:大場ともよ)

【アンコール】
東天紅
ハッシャバイ


高倉、厚海、牧野
亀田、西尾、あだち、光永
7人編成


開演の20時を何分か過ぎたころ、メンバーが登場。しかし高倉さんと光永さんは登場せず。牧野くんは着席でギター、義朗くんはシンセベースと、まずは5人で演奏を始めたのは、穏やかな雰囲気のインスト。あっ、これはもしかして、6月9日に常滑のトリオ編成のライブで初披露していた、牧野くん作曲の新曲では…!バンドでも演奏するんですね。*1
意表をついたオープニングから、西尾さんのピアノソロ演奏にのせて、高倉さんと光永さんもステージに登場。そして7人揃って『アバウPt.1』でがつんとスタート。『あれかしの歌』は最近演奏しているアレンジ大幅変更ver.。この日は西尾さんがかなり好きに弾きまくって明らかに飛ばしまくってて、特にアバウとあれかしは凄みすら感じるほど。高倉さんが試聴会のときに「僕は西尾さんのピアノを聴いてほしい(聴かせたい)」というようなことを言ってたけど、その現れだったんだろうか。いやそれ以上のやつだな…。ちなみに今回のツアーは全て生ピアノがある会場。

高倉さんここで挨拶。MC苦手を自認する高倉さん、この日も自信なさげに「どうかな、こんな感じかな」と自分の挨拶を振り返っていると、牧野くんが「100点です」と(笑)。そんな言うほど苦手なようにも聞こえませんけどね😊

『目覚めた鳥』はバンドでの演奏は久しぶり。この曲も先日のトリオ編成で演ってましたね。亀ちゃんが出してたシンセの音がかわいかったな~。『COQUI』は森、道、市場で初披露していた、西尾さん作詞作曲の曲。たのしい。

『COQUI(コキ)』の説明を求められた西尾さん、「これは~70歳のお祝いの曲です」。一同「しーん…」ののち、義朗くん「・・・カエルですよね?」牧野くん「…義朗さんほんとやさしいですよね」
あらためて西尾さんから正しい(笑)説明がありました。西尾さんがハワイへ行ったときに、夜中じゅうコキッ、コキッ、と鳥が鳴いていて、夜中に鳴く鳥なんて珍しいなあ、あれは何なのかと尋ねてみたら、あれは鳥ではなくて、COQUI FROG(コッキー・フロッグ)だ、と教えてもらった。もともと南米のプエルトリコが原産だけど、なぜかハワイに住むようになったと。そして、鳴き声は亀ちゃんのシンセで出す音が完コピだと(笑)。

たしか牧野くんから「そんなやさしい義朗さんの曲」(笑)と紹介があってはじまったのは、こちらも先日のトリオ編成のライブで初披露していた、義朗くん作詞作曲のゆったりとしたテンポの新曲。この曲はいきなり高倉さんの歌から入るんだけど、バンドver.の出だしはピアノで伴奏をつけていました。あだちさんがアルトクラリネットを吹いていて、その太くて温かみのある音が、曲の雰囲気にぴったりでした。
またもや西尾さんのメロウなピアノソロ(ほんと今日は西尾さんの見せ場が多い!)。そして始まったのは、久しぶりの『マリア礼賛』*2!2015年の復活直後に初めて聞いた曲で、その頃はライブの定番だったんだけど、そういえばしばらく演奏されてなかった。高倉さんがハンドマイクで歌うようになったせいなのか、この曲の「歌謡曲感」がどーんとクローズアップされたように感じられた。高倉さんがみるみるうちに70年代のアイドルか!ってくらいに見えてきちゃって、あまりにもすごすぎて逆に笑えてきてしまった(すごすぎるものを見たときによくある現象…すみません…)
この盛り上がりに続けて『山猫』って!イントロが流れると客席からの反応も大きく。間奏で各人のソロ回しの場面があるんだけど、ときどき高倉さんが何やらギターを爪弾いていたのがなんだか印象に残りました。

ここでまっきーの物販トーク。「実はTシャツを作ったんです」と言いつつ、自身が着ていたのはツアーTシャツとそっくりの色(うすいグレー)の無地Tシャツだったという(笑) 義朗くんはちゃんとグッズのチャコールグレーのTシャツを着ていましたね(律儀)。
そして『祝福の歌』。森道のときと違って高倉さんと義朗くんのフォーメーションチェンジはなかったです。

次の曲に入る前に、西尾さんが向きを変え、ピアノの後方にあったデッカいキーボードの前で、「座って弾くか、立って弾くか…」と椅子に腰掛けたり立ち上がったりフワフワと迷っていた。結局立って弾く方を選んで、始まったのは『三世紀』。森道のときは初めて聴いたので呆気に取られるだけだったが、あらためてライブで聴くと、おお、この音はギターで入れるのか…この音はサックスか…原曲よりもダイナミックな感じだなあ…高倉さんのポエトリーも力強い感じ…!と、いろいろ発見がありました。ライブver.もすばらしい~!そしてこのデッカいキーボード、結局『三世紀』のときにしか登場しなかったな~西尾さん、立ち弾きおつかれさまでした(笑)
続いて『ノヴァ・エチカ』。コーラスは森道のときには入ってなかった気がするんだけど(気づいてなかっただけなのかもしれない)、この日はあだ麗さんが入れてましたね。

高倉さん「リハから数えると7時間、疲れました…体力つけて出直してきます」と。な、ななじかん…それはおつかれさまでした。。。。。
そして次が最後の曲と。エッ、はやい!「最後の曲はゲストをお招きしています。」ゲストが入るとなると『銀河』かな?でも誰が歌うのかな?「大場ともよ!」エエエエエエッ?!?!なんでともよちゃんおるの?!?!*3
グッズのTシャツを着たともよちゃん(律儀)がステージに登場。そして演奏されたのはもちろん『銀河』。イントロが光永さんのドラムロールみたいなのから入る感じに変わっていた気がする。最後のドラムだけになってラララ~ヤ~エ~♪って合唱するとこ(音源にはないやつ)、昨日いつかやろうやろうと思ってた手を挙げて歌うってのやってみたんだけど、 うしろチラッと見たら同じように盛り上がってるひとがたくさんいて嬉しかったな~!あの部分で客席が大合唱になるのがわたしの夢✨
しかしまさか東京のライブで正調『銀河』を聴けるとは思わなかったし、東京のみなさんはほんとラッキーでしたね…!


アンコール。ここで7/11のトークイベント「GUIRORojiの中二階」の告知が。高倉さんが「定員30名」と言うと、西尾さんが「店員さん10名?」と。オモロイなあ。

アンコール1曲目はしっとりと『東天紅』。そして最後は『ハッシャバイ』でにぎやかに!森道のセトリからは外れていた定番曲、あってよかった😂イントロが鳴ると客席からも歓声が。人気!途中に登場する西尾さんの龜樂コーナー、今日は「ブギとね、ウギがね、あー…めっ、ざに、ね」という感じでやや強引に『A MEZZANINE』にもっていく展開でした(笑)。


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アンコール含め約1時間40分のワンマンライブ。満場のお客さんからは歓声もしばしばあがり、気持ちよさそうに体を揺らす人も多く、とても盛り上がっていました!GUIROが東京でワンマンライブを演るのはこの日が初めてだったそう。そう思うと、GUIROを見るためだけにこんなにたくさんのお客さんが集まったことに胸が熱くなりました。
アルバムの曲はもちろん、新曲も披露するという意欲的なセットリスト。新曲自体はツアー前にトリオで演ったライブで披露はしていたものの、バンドでも演るとは予想しておらず、意外な驚きでした。個人的には『Album』に収録されている『墜落という名のジャム』や『しあげをごろうじろ』など、久しくライブで聴いていない曲も聴きたかったなあ…と思わなくもないですが、今のGUIROが表れたライブだった、ということなのでしょう。確実に先に歩みを進めているんだなあ…!

しかし新譜の一般発売前だったにも関わらずこんなにたくさんお客さんが集まったのなら、これがもし一般発売後だったら一体どうなったんだろう。『A MEZZANINE』でGUIROを知った人たちのためにも、またそれほど遠くないうちに東京でもライブを演ってほしいなあと思いました。(できれば、こんどは、金土日辺りに…😅)

*1:でもトリオ編成のときにバッキングのギターを弾いていた高倉さんは、結局参加せず😅

*2:まだ音源化されていない。昔に作った曲だと伺ったことがある

*3:彼女は岐阜在住ですからね。びっくりよ

2019.6.2(日)GUIRO『A MEZZANINE/あ・めっざにね』試聴会@喫茶クロカワ

2019.6.2(日)GUIRO『A MEZZANINE/あ・めっざにね』試聴会@喫茶クロカワ
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出演:GUIRO(高倉一修・厚海義朗・牧野容也)、松永良平


「森、道、市場」でのライブを終えたその夜。この日から先行販売された『A MEZZANINE』を聴きながら、みんなでこの作品についてのお話を聞きましょう、という会。自分を含めこの場所で初めて音源を聴いたひとがほとんどだったのでは。当事者といっしょに初聴きできるなんて、なんたる贅沢…。
話の内容は当日のメモから書き起こしていますが、言い回しや話のつながりなど、もしかしたら間違いもあるかも…「こういう雰囲気だったんだな」というくらいの気持ちで読んでいただければ幸いです。


プロローグ

音源を流すつもりのiPadとスピーカーをつなげようとしてなかなかうまくいかず…うまくいったと思ったら、スピーカーから鳴り響く「♪テリリン」の音(Apple製品使ってるとよく聴く音)。環境音、環境音…と客席のみんなも笑っていると、今度は「♪ピーン」。メールが届いたのでしょうか(笑)

そんなこんなで和やかな雰囲気から試聴会スタート。向かって左から順にGUIROに造詣の深い音楽ライターの松永良平さん、そしてGUIROのメンバー牧野くん、高倉さん、義朗くんと並び、まずは立って挨拶。松「ムードコーラスっぽいですね」
松永さん、今日の会場がクロカワということで、「普通に予約して行った」と、2015年にここクロカワで行われた、GUIROの再始動ライブの思い出話を。(松永さんの自伝的な日記連載にこの日のことが書かれています。)
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GUIROが3人になった

松「GUIROはメンバーが出戻りしてる、というか出戻りしかいないバンドということで、世界的にもあんまりないように思うんだけど、活動休止が2008年ですよね」
義「この人と距離取らなきゃなと思って」と高倉さんを見ながら(笑)
高「実は牧野くんには、活動休止中にごはんに誘ってもらったりで」
牧「僕は、実はそのときに高倉さんに人生相談してて。会社を辞めようか、とか」
高「辞めなさい、と(笑)」

松「再始動して、最初は高倉くんのソロプロジェクトという形だったけれど、2人が加入して3人でGUIROという形になったじゃないですか」
高「GUIROは普通のバンドじゃないんです。制作部から全部自分たちでやっているんですよね。町工場みたいな。こちらがお願いする人ではなく、支え合ってやる人がいると、もう少しうまくやれるのではと」
牧「僕は、入るなら正式メンバーで、と思ってたんですが、エレキギターが正式メンバーとして入るのはどうなのか?とも思ってて。でも、高倉さんに『やろうよ、ギターの可能性はまだまだある』と言われて、入ろうと。」
高「まっきーには事務的なことをやってもらっていますね」
牧「4割くらい。ブッキングとか。小鳥美術館でもやっているので違和感はないです。」
義「僕は何も変わらないですね。現場へ行ってベースを弾く。」
牧「音楽部門として、太い柱だな、と思います。」

高「アルバムできましたねー…ヤバかったです。森道で売り上げあげないと、運営がヤバい、と(笑)」
松「『三世紀』のイントロを聴いて、心からほっとしました。コケたらいやだなあ…って」
高「これはミックスの前日に歌詞が書きあがったんですよ…。これから聴いていただきますが、今回は配信も予定されていまして、本日はハイレゾ音源で。また、聴き比べてみてください。」


三世紀

義「未だに意味がわからない。ハーモニーとベースラインの関係性とか、ギリギリの状態でやってます。最初は全く形にならなかった」
高「そこがみんなの技、なんとかしてしまおうとする人たちしかいない」
松「愛情が大きいんですね」
高「この曲は、音楽やってる方ならご存知かもしれませんが、100パーセントGarageBand*1で作っています。『三世紀』というのは、紀元前三世紀、という方ではなく、三つの世紀を渡るという意味です」
牧「デモをもらったときに、バンドでできるのか?と思ったのが一番最初の印象ですね」
義「デモは歌も入ってなかった」
牧「高倉さんがその場で歌うのを逃さないようにiPhoneのボイスメモで録って(笑)」
高「ミックスは葛西敏彦さん。仕事がとにかくはやい人なんだ。『ABBAU』のとき、あだちくんと田中三一さんのところで最後ミックスをしたんだけど、実は最初は葛西さんにミックスをお願いをしていて、最終的にごめんなさい、ということがあって」
松「細野晴臣さんの『オムニ・サイト・シーイング』を思い出しました」


ノヴァ・エチカ

高「義朗くんが、ベースラインをこういう感じでやってみたいというのがまずあって。この曲を作るにあたってはいろいろありましたね。まず、ドラマーが変わった。もちろん努力はあったけど、最終的にそうなった…と。そして、ヴォーカルも変えようと。どう歌ったらいいのかわからなくて。さらに、キーも変えた。普通は年齢を重ねると低くて合わなくなるんだけど、僕の場合は声が高くなってしまって、低すぎて歌えない、と。なので、この曲をどうしてもやりたい、というよりはどちらかというと、この取り組みをなんとか形にしたい、という。思いつきコーラスも入れて…あだちくんがつきあってくれなかったらやれなかった」
松「この編成に合ったアレンジですよね」
牧「僕は『VU』の高倉さんの文章…あの文章がとても好きで、他の人にも結構読ませたりしたんですけど…を読んで、『エチカ』をいま、世に出す意味があるって思ったんですよね。世に出せてよかったです」
義「すみません、その文章、僕はまだ読んでないんですけど…」
高「読むな」(笑)
義「僕のベースラインのアイディアに、あだちくんと高倉さんが食いついてくれて。ceroの『街の報せ』という曲があるんですけど、あの曲のリズムの取り方を踏襲させてもらおうかと*2。みっちゃんのドラムはスクエアに、ベースはこういう感じでやればいいんじゃない?って。結局は、ご破算にしようかということになったんですけど」
高「あまりにできないので」
松「前の『エチカ』よりも歌の難易度が上がりましたよね。もしもGUIROカラオケがあったら、歌いたい歌筆頭だったのに」
義「みなさんの力でカラオケに入れてください」
松「そのときの映像はどうなるんでしょうね(笑)」


祝福の歌

義「これは2013年くらいに作った曲で、自分で歌に自信がない曲を提供してみたら、GUIROでやることになって。でも今までも、僕が作った曲を詞もアレンジも変えてということもありましたね*3
高「ごめんなさい。後悔してる(笑)。義朗くんがやりたいと言った曲はやるという感じで」
この曲は高倉さんがリズムアレンジ、上物は義朗くんという感じだったが、
高「2017年6月に合宿をしまして。そのときに僕が言う間もなく、あだちくんとかみんながいろいろやってたので、やってやってという感じで、今の形になった」
【2019.7.13補足】2019年7月11日に行われた東京・阿佐ヶ谷RojiGUIRO「A MEZZANINE(あ・めっざにね)」一般流通開始記念トークイベント《GUIRORojiの中二階》」へ行かれた方のお話によると、『祝福の歌』のアレンジは、このインタビュー記事ではあだちさんとなっているけれど、サックス部分以外は全て義朗くんがやっている、ということがずっと気になっていて、いつ言おうかと思っていたけど今回やっと伝えられた、と高倉さんがおっしゃっていたとのことでした。この試聴会のレポートもインタビューと同じようなニュアンスで読めなくもないので、ここに補足しておきますね。
(この曲のときだったか、牧野くんがエレキギターのセッティングについて話をしたような記憶があるけど、マニアックすぎる話でメモ取れませんでした~このギターにあえてこの弦を張って、みたいな話だった)


銀河

松「遂に、音源化ですね。俺が最初にライブでこの曲を見たときはインストでした」
義「最初、高倉さんが歌詞がぴんと来ないから外したいって」
高「昔の曲(義朗くんがSPEEDですか?とか口挟んできて、高倉さんが言わんでよし、みたいなくだりがあった)を持ってくること自体がぴんと来ない。歌詞も若い頃に書いてるんで恥ずかしいですよね…何が悲しいのかって内容で…青い感じが…」
義「俺は普通に好きだからぴんと来ない」
高「キーが低すぎて盛り上がりきれないのもあるんだよね…元々ツインボーカルの曲だし」
松「やっとレコーディングしたって感じですよ」
高「曲がないからね。あれを入れろ、とかあるんですけど、強いて言うと、これはやってみたい、と。今のメンバーだと放っておいてもノリの良い感じになってて楽しいです」
牧「これまで曲のノリを出すギターを弾いてこなかったので、バンド内のアンサンブルのギターの立ち位置というのを考えたりと、新しい箱を開けてもらった曲だな、と。楽しいー!って思ってます。」
松「この曲には名古屋勢が多く参加していますね」
高倉さんからともよちゃん、河合くん、長瀬くん、杉山くん、そして『祝福の歌』に参加したフルートの紘子ちゃんの紹介があり
松「レペゼン名古屋という感じですね」(笑)


東天紅

松「YMO『増殖』の『ジ・エンド・オブ・エイジア』感。ムードコーラス感もありますね」
高「松永さんは見たことがない思うけど、TRIOLLIという開店休業中の3人グループをやっていて、元々その3人のレパートリーだったんです。この曲の歌詞はモノポリーズのがあこさんに10年前にもらっていたんですが、いつかはと思いながら10年経ってしまって。があこさんがソロCDを出されたときに、レコ発ライブに出ることになりまして、この機会に曲をつけなきゃと思ったら、ぱぱっとできたんです。一人でやるのも…と思って、カタリカタリの河合くんと、そこにいる(当日試聴会に来てた)杉山くんを誘って。杉山くんはギターの名手だけど、ピアノをむりやりお願いして…*4
松「なんでこの曲がGUIROに移植されたの?」
高「曲が…ない」(笑)
松「『ハッシャバイ』の側面からこぼれ落ちてるものがある曲という印象です」
高「聴いてる人がつかみどころのない曲かと。この曲は西尾さんのピアノが絶対に活かせる、僕はとにかくあの人のピアノを聴いてほしいと思っていて。ところが、スチールギターまで西尾さんが弾いているんです…!僕はムード歌謡が大好きで…もうこれは、スチールギター坂本慎太郎さんに頭を下げてやってくださいってお願いするしかないかなと思っていたんですが(笑)、西尾さんが『僕、やってみようかな』って。言った3日後にはスチールギターを買ってた。そして、一週間後には弾けるようになってた(笑)*5
牧「スチールギターって難しいんですよ。体と楽器が仲良しじゃないと弾けない。録音、一発OKですよね?」
高「うん」
高「この曲は杉山くんがいろいろ関わってて。こことここをつなげたいんだけど、うまくいかない部分のつながるコードを考えてくれて。杉山コードって呼んでます(笑)。あと、男性コーラスの原型も、TRIOLLIのときに杉山くんがコーラスのラインをつけてくれましたね。ほか、名古屋勢の録音でお世話になったり」
松「厚海さんはこの曲については何かありますか?」
義「…いや~おもしろいなーって思って聞いてました…おもしろい話だな~。杉山くんすごいな~」


A MEZZANINE/あ・めっざにね

松「前作の『Album』が出たのが2007年で、12年ぶり、干支ひとまわりのリリースになります。ということは、次が出るのは12年後の2031年?メンバー2人はAIになってるかも(笑)」
高「そんなに先にならないようには出したいです(笑)。次の作品は2人(義朗、牧野)の曲もある、というものになるかな。過渡期的な」

高「今回のはバラバラな曲調だから、フルアルバムだと入れられない曲を集めた感じになりました。バラバラをまとめる言葉として『中二階(=MEZZANINE)』。1階でも2階でもないけどいい場所、みたいな。『A MEZZANINE』はラテン語。『エチカ』を収録するからラテン語で…ラテン語縛りで考えるのも面白いな、と」
松「1でも0でもないあいだ(間)。あと中腰。いちばん辛いけどいちばん面白いことができる感じ」
高「狭間のことばかり考えています」
松「あわい(間)、踊り場、GUIROは絶えずそういうことをやってるバンドってイメージです」


質問コーナー

Q:森、道、市場のライブを見ました。海辺でめっちゃ気持ちよかったです。ライブを聴いてたら、あらためて高倉さんの書く詞には海がよく登場することに気づいたんですが、何かあるのでしょうか
A:確かに…海のことしか歌っていない*6。僕は宮城で生まれて、住んでいたのは海の近くという場所でもなかったんですけど、生まれたときの原風景でしょうね。『アバウ』は生まれたところのことを歌ってますしね。
そういえば、今日の森道のライブで、「帆掛け船」と歌った時に(『あれかしの歌』ですね)、ちょうど海に帆掛け船が横切ったんです!

Q:今回の作品をレコードで出す予定はないんですか
A:作りたいんですけど、予算が…CDが売れたら…(笑)
『Album』をアナログ化してほしいという声もあるんですが、収録時間が長くて2枚じゃ入らないんですよね。(10インチの話をしていたので10インチ基準で考えての話だったかもしれないです)

Q:『三世紀』でポエトリーリーディングのようなアプローチがあって驚きました。今後もこういう流れの曲を作られるのでしょうか
A:曲を作る中で、語りを入れるというのはなんとなくあったけど、自分はやらないだろう、というのがあり…この曲は本当に締め切りぎりぎりまで作ってて、いよいよミックスに出さないと、という前日におかしくなって、語り部分を入れた。…だから、自分でも非常に意外、だったんです。今後このような曲があるかどうかは、曲が求めたらやる、という感じでしょうか…。

*1:Appleの初心者向け音楽制作ソフト

*2:ご存知の方も多いと思いますが、現在義朗くんベース&光永さんドラムでceroのリズム隊を担当

*3:はいからさんが通る』という曲が『風邪をひいたら』になりましたね

*4:このときは「高倉一修」名義のライブでした。まさか高倉さんおひとりで演るの?って思っていたので、この組み合わせで登場したときは驚いたのと同時に、大好きな人しかいない組み合わせに嬉しく思ったことを覚えています。この後各人の作った曲を持ち寄る形で3~4本くらいTRIOLLIを名乗ってライブをやりました

*5:ズビズバーのライブで鼻でスチールギターのまねごとをしていたので、てっきり弾ける方なんだと思っていたら、そんなびっくり仰天な逸話があったとは…天才か

*6:そんなこともないですw

2019.6.9(日)GUIRO TRIO@常滑K&A SO-CO

シンガーソングライター大場ともよさんのバンドライブのゲストとして、GUIROが「GUIRO TRIO」を名乗って出演。ちなみにともよさんは『A MEZZANINE』収録の『銀河』でヴォーカルを取っている方です。


2019.6.9(日)GUIRO TRIO@常滑K&A SO-CO
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目覚めた鳥
アバウ(Pt.2)
(新曲) (牧野作曲のインスト)
イルミネーション・ゴールド
(新曲) (厚海作詞作曲、曲名「カーム」)
銀河 (ゲスト:大場ともよ、服部将典、みしませうこ)

高倉、厚海、牧野のトリオ編成


会場は焼き物の産地として有名な愛知県常滑市にあるK&A SO-CO。作家物の衣食住生活まわりのものを扱い、カフェも併設する、古い建物をリノベーションしたおしゃれなお店。ライブの前から気分も高まります。
GUIROはゲストということで出番は先。そういえばGUIROは常にサポートメンバーを入れバンドの形でライブをしていて、最近トリオ編成となったこの3人だけでライブをするのはおそらく初めてだったと思います。楽器も牧野くんはアコギとエレキ、義朗くんはエレベと小さめのキーボードという、普段見ることのないセッティング。高倉さんはエレキのみでした。


ライブが始まるところで、高倉さんなぜかささやき声で(あんまりしゃべらない方がいいので…)みたいなことを言ってて、あれ?高倉さん今日調子悪いのかな?と。挨拶を促された義朗くんが「GUIRO TRIOです」みたいなひとことだけ喋ったら、高(もうちょっと何かしゃべりなさいよ…!)とツッコミ。調子悪いの…かな…?(笑)

1曲目は『目覚めた鳥』。ライブで演るのは久しぶりな気がする。高倉さん歌、義朗くんベース、牧野くんアコギ。牧野くんがGUIROでアコギ弾くのも久々に見た気がしました。
最初のおしゃべりでは調子悪そうな高倉さんでしたが、歌はまあふつうに歌ってて、一体どうしたんだろうと思いながら聴いていたのですが、曲が終わり、高「歌いすぎて声が出なくなるという、歌う者としてあるまじきことが…」義「昨日10時間練習しましたからね」ひえ~。練習をする中で大変な曲があったんだけど、その大変な曲は今日やらないとも言ってました(笑)
いつもの『アバウ』も、この日はお久しぶりな「Pt.2」のゆったりアレンジで。3人ならではということかな。高倉さん歌とエレキギター、義朗くんベース、牧野くんアコギ。


またもや高倉さんささやき声で(アルバムの話して)と、義朗くんに振る。

義「ミニアルバム…って言っちゃダメなんでしたっけ?5曲入りの、フルアルバム」
高「ふつうにアルバムでいいんじゃ」
牧「中編アルバム、ですね」

義「中二階って何ですか?ロフト?」
牧「イオンとかに行くと駐車場に「M2」ってあるじゃないですか。あのMがメッザニネのMだって気づいて。英語でメザーン?ユザーン?」
高「なんでもいいわ」

高「今日は車で◯分くらいのところから来ました*1
牧「僕は1時間半くらい」
義「5時間くらい…ですね(笑)」

いつもの大所帯のライブとは違い、3人でこうしてグダグダと会話をする様子に、ようやくGUIROって3人組になったんだなという実感が湧いたのでした。こんなしょうもない(笑)点にバンド感を感じてしまってなんかすまん…


次はなんと牧野くんが作った曲を演奏するという。小鳥美術館はどちらが曲を作っているのか公表していないので、もしかしたら牧野くんの曲だと知った上で聴く曲は初めてかも…?牧「曲を作ってみんなに弾かせるのは結構いい気分ですね」義「弾くのもいい気分ですよ。高倉さんに心置きなくダメ出しができますね(笑)」牧「高倉さんに譜面を送ったんですけど、譜面に押さえるコードの指の形を書いて…*2」曲は穏やかな雰囲気のインスト。牧野くんがエレキギターでリード、義朗くんがキーボードでベース音を弾き、高倉さんがエレキギターでバッキング、というフォーメーションでした。

高「次は楽器チェンジ…カタリカタリですね。名古屋によく楽器を持ち替えるカタリカタリというバンドがいまして」義朗くんエレキギター、高倉さんベース(!)、牧野くんドラム(!!)という驚きのフォーメーションで演奏されたのは、なんと久しぶりの『イルミネーション・ゴールド』!ウワー感激!
牧野くんがドラム演奏するとこ見たの、はじめてかも~。そして高倉さんがこの曲でベースを弾くのは過去(復活前)に数回見たことがあります。たしか下北沢モナレコードのときはひざまづいて演奏してたっけ…(笑)

さらにフォーメーション変わり、義朗くんアコギ、牧野くんベース(!)、高倉さん歌、で披露されたのは、これまた新曲で義朗くん作詞作曲の『カーム』という曲。日本語で「凪」。曲は爽やかでゆったりとしたテンポ、義朗くんお得意のボサノヴァ調。歌詞はお子さんのことを歌ってる雰囲気でした。「祝福の歌」というフレーズがこの曲にも出てきた。しかしこんなに牧野くんのマルチプレイヤーっぷりを見られるとは思わなかった…トリオ編成さまさまだ~。


最後の曲は大場ともよbandから、みしませうこさん、服部将典さん、ともよさんの3人を迎え、『銀河』。ともよさんがいるから今日はこの曲やるかな?でも躍動感のある曲をトリオ編成でどう演奏するんだろう?と思っていたら、そうか、みしまさんは義朗くんのバンドでも叩いてるし、頼もしい!そして、ベーシストの服部さんは何をやってくれるんだろう?
6人で演奏する『銀河』、とても素晴らしかったです!ともよさん、7/19の名古屋ライブでも歌ってほしいなあ~*3。あと、リコーダーの吹き口部分だけをサンバホイッスルのように吹きながら、足で挟んだスプレー缶をスティックで叩く服部さんがサイコーすぎて…笑いをこらえきれない様子の高倉さんが見えちゃった🙈


3人で和やかに演奏する様子に、このトリオ編成で、待っているひとたちの元へあちこちもっともっと演奏に行けばいいのにな、と思いました。大所帯の迫力とたしかな演奏にもしびれるけど、自由度の高い3人での演奏も面白いな。まああんまりあちこち行かれると見る方も大変ですけどね…(って思ってるのわたしだけかw)
そして、先日の試聴会のときに、高倉さんがこれからは義朗くんにも牧野くんにも曲を書いてもらうって言ってたことが、早速実現していてびっくりしました。
珍しいトリオ編成のライブでしたが、和やかなムードの中にもさまざまな挑戦が垣間見えて、静かに興奮しました。これからのGUIROにいろいろと期待が膨らむ、興味深いライブでした。


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大場ともよbandはもちろん素晴らしかったです。
大場ともよさんは岐阜と名古屋を中心に活動している方なのですが、バンドメンバーは関東在住の方々(服部将典・みしませうこ・野津山智一)なので、もしかすると中部圏だけでなく関東でもライブをご覧になれる機会があるかもしれません。
『銀河』を聴いて気になった方は、ぜひ音源やライブを。
www.tomoyo-ooba.com
www.youtube.com


ともよbandのアンコールで、1曲目に高倉さんがコーラスで、最後の曲では高倉さんコーラス、牧野くんエレキ、義朗くんはほとんど吹かなかったリコーダー(笑)で参加。

そういえば、高倉さんに「ピーターさん?」と話を振られ、ボソボソと喋り始めた牧野くんのものまねが、ピーターバラカンだったということ、言われないと気づかなかった(笑)気づいたらじわじわ来たよね(笑)
あと、ともよbandのときに似てないピーターバラカンのものまねしてた服部さんな(笑)

そうだ、大場ともよbandが『日曜日のチポラ』のカヴァーを披露していたことを加えてお伝えしておきます。あれはまた演ってほしい。なんともいえない色気がありました。

*1:具体的な数字言われてたんですが一応伏せときますw

*2:高倉さんは譜面が読めない方だと伺ったことがあります

*3:…って思ってたら、6/20の東京ライブに早速参加されていました…!名古屋もお願いします

2019.6.2(Sun)GUIRO@森、道、市場(SAND STAGE)

愛知県蒲郡市にある海浜公園と遊園地を舞台にした音楽とマーケットのフェス「森、道、市場」。毎年1組は必ずお気に入りのミュージシャンが出演し、フェス自体の雰囲気も好きなので、去年まで5年連続で行っておりました。
毎年ここにGUIROが出ないかなーと思っていたのですが、今年ついに念願叶い第1弾の出演者発表に名前が!やったー今年も森道行き確定!と喜んでいたら、追加発表でKIRINJIやカーネーションyojikとwandaの出演も発表され、結局今年は全日程3日間とも行くことになってしまいました…(笑)


2019.6.2(Sun)GUIRO@森、道、市場(SAND STAGE)
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アバウ(Pt.1)
ノヴァ・エチカ
あれかしの歌
三世紀
COQUI
祝福の歌
銀河
山猫


高倉、厚海、牧野/亀田、西尾、あだち、光永
7人編成


そんな森道3日目。GUIROと親交の深い音楽ライター松永良平さんのDJを朝イチで30分ほど楽しんでから、海辺にあるステージへ。天気は曇り。晴れてほしかったなあと思わなくもないけど、暑すぎず野外で過ごすにはちょうど良いお天気でした。この日は会場で新譜『A MEZZANINE/あ・めっざにね』の先行販売があるということで、開演前に早速ゲット。
そしてステージ前で開演を待ちます。リハの様子も見てみたかったけど、残念ながら朝早くに終わっていた模様。GUIROが出演する「SAND STAGE」は森道の中では中規模のステージで、海辺に面した場所にあります。お客さんは砂浜で鑑賞し、演者は目の前に海を見ながら演奏するという夢のようなロケーションなのです。


11時20分ライブスタート。
最初から『アバウ Pt.1』でがつんと。アウトロの曲が終わる直前のフレーズ、牧野くんのギターかっこよかったな~!
高倉さんから挨拶。「気持ちいいですね。海の近くで、天気も曇りで暑すぎなくて」みたいな話。
『ノヴァ・エチカ』(高倉さんは『エチカ』とおっしゃっていたけど、アレンジがノヴァの方だったのでこっちのタイトルで書いておきます)。ハンドマイクで身体を揺らしながら歌う高倉さん。ハンドマイク姿もだいぶ見慣れてきました。
『あれかしの歌』は最近演ってるアレンジ変えたヴァージョンで。曲のラストでリズムが変わるところ、また雰囲気変わってたな。たしか新たなコーラスが入ってました。

高倉さん「わたくしごとですが、新しいアルバムが出ました。本日この森、道、市場から発売します。」と。そんな「わたくしごと」なんて恐縮しなくていいですよ~!「タイトルは『あ・めっざにね』。英語も同じ綴りなんですが、有名なクワガタのジャケットのアルバムと一緒になってしまうので、ラテン語読みで。」
クワガタのジャケット、これね。

Mezzanine

Mezzanine


「その中に入っている曲を演ります」と、はじまった何やら不穏な雰囲気のイントロ。わわ、これがアルバムでただ1曲これまで聴いたことがなかった『三世紀』なのか…?!不穏な雰囲気を湛えつつ、なんだかプログレみたいな読めない展開、でもかっこいい、混沌のうちにさらに驚くべき出来事が。高倉さん、曲の途中でポエトリーリーディングみたいなことをはじめた…!エッエッこれ一体どうなってんの?!?!演奏もどんどん盛り上がってゆく。うわあなんじゃこりゃああ!!!……という間に曲おしまい。
これが、GUIROのこれまでにない雰囲気のとんでもない新曲を、いきなりライブで聴いてしまったいちファンの感想の全てです………

さらに「次はピアノの西尾さんが作った曲です」と、またもや初めて聞く曲が。おしゃれでおおらかな明るい雰囲気の曲。西尾さんのジャズっぽいピアノソロもあったりで、インストにちょっと歌が入る曲って感じ。そして、合間にみんなが口々に高い声でおどけて「ポッピッ」みたいな声を出している。亀ちゃんもシンセで「ポッピッ」って音を出している。
「『こき』という曲でした」と紹介があったのだけど、そのときは「古希」しか浮かばなくて…。ライブのあとにTwitterで話題にしたら、西尾さんからこの曲のことを直接教えていただきました。あれ、みんな鳴き声のものまねをしていたんですね~。
↓鳴き声を聞いたら、亀ちゃんが一番ものまね上手かったってことに気づいた(笑)


ここで牧野くんの物販&告知トーク。牧野くん告知担当になったのかな。Tシャツの宣伝(当日牧野くんがグレー、義朗くんがチャコールを着用していた)。そしてツアーの告知。東京、塩屋、大阪と日程を紹介し、最後の名古屋の日程が出てこなかった牧野くん。すると、義朗くんが「まあ、気になる方はググってください」牧「そんな、今までの努力を無駄にするようなこと言わないでください(笑)」義「Twitterもありますしね」牧「GUIROTwitterアカウントは、g、u、i、r、o………なんでみんな突っ込んでくれないんですか…!(笑)」

次は『祝福の歌』。義朗くんが高倉さんのギターを借りて演奏するために、高倉さんと位置を変更していた。曲が終わってお互い元の位置に戻るときに、すれちがいざまに低~い位置での軽いハイタッチをするふたり。義「初めてハイタッチしましたね」高「ハイでもない…」義「ぎこちない(笑)」
ここでメンバー紹介してたかな?高倉さん、あだ麗さんを紹介するときに新譜『アルビレオ』が出る話をされていました。

『銀河』、野外で盛り上がれて嬉しかったなあ!砂浜でみんなが身体を揺らしている様子、気持ちよかった~。
高倉さん「次で最後の曲です。海の近くで演奏するのが夢でした。うれしいです。ありがとう森、道、市場!」
キラーチューン『山猫』で最後!各メンバーのソロ回しもかっこいい。1月以来約半年ぶりのライブ、あっという間に終わってしまった…


アルバム収録の新曲や、今まで聴いたことのない西尾さんの曲がいきなり演奏されたり、定番の『ハッシャバイ』がなかったことでも、攻めたセトリだったなあ、と。全体的にアッパーな雰囲気の選曲で、アルバム収録の『東天紅』もこの日は演奏されなかったですね。これはツアーに期待、ということかな。そう、ツアーへの期待がますますあがるライブでした。
終演後、振り返るとお客さんもたくさん集まっていて、物販には長い長い列ができていてびっくり。この日新たにGUIROに出会って気に入ってくれたひともいたらいいな。

2019.1.19(Sat) GUIRO@金山ブラジルコーヒー

今年はちょっとがんばってGUIROのライブのことを書いてみようかなあと。続くかどうかわかりませんが…。あくまでいちファンによる記録と記憶と感想と想像、ということをふまえて読んでいただければ。


2019.1.19(Sat)
MUSIC FROM THE MARS / GUIRO Vol.3」@金山ブラジルコーヒー(名古屋)
w/MUSIC FROM THE MARS(出番2番目)

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エチカ
あれかしの歌
ハッシャバイ
東天紅
アバウ(Pt.1)
ゆれる太陽~
山猫
祝福の歌
銀河

高倉・厚海・牧野・亀田・西尾・あだち・光永の7人編成



MUSIC FROM THE MARS / GUIRO Vol.3」と題したこの日のライブ。その名のとおり、MUSIC FROM THE MARSとの対バンシリーズ第3回。ちなみにわたくし2006年に下北沢モナレコードで開催されたVol.2にも行っております(笑)

12月の東京でのツチヤニボンドとの対バンがとっても良くて、そのときのバンドメンバーに亀ちゃんも加わるとあり、楽しみにしていました。その12月のライブで、アレンジが大きく変わった曲がいくつかあって、この日もさらに変えてたような気がしました。

1曲目の『エチカ』でまず、あの聴き慣れたイントロの様子が違うことに気づく。たぶんコード進行は同じだけど、ギターもベースもあのイントロを手放したかのような旋律を描いていた(曲を聴きこみすぎてるいちファンによる印象です)。ここがこの日一番の驚きだったかな。曲全体としてはここ最近のアレンジである、少しもたったような今風のリズムが気持ちよい。キーも原曲よりあがってるよね。
そのまま続けて『あれかしの歌』。こちらも前回のライブからアレンジを大幅に変更(それまでも変化の兆しは見えていたかもしれないが、忘れてしまった)。最初からドラムがリズムを刻んでいて、歌の出だしの「あー」からコーラスが重なる。そして最初の歌のパートに、なんとなーく原曲に比べてうっすらマイナー感が足されていたというか…キーは同じだったと思うんだけど、いつもと違う雰囲気だったように聞こえた。間奏にも、牧野くんが高音で弾くギターのフレーズがあったり。そして圧巻は、曲のラスト。原曲は「Away~Away~」とコーラスを繰り返しておしまいなんだけど、歌が終わってもそのまま演奏は続き、跳ねるリズムに変わり、さらに変拍子ポリリズム?に変貌。前回の東京でこのアレンジを初めて聴いて、あまりにもかっこよすぎて、びっくりしたのを通り越して笑えてきて、演奏が大音量なのをいいことに声を上げて笑ってしまったんだ…!

『ハッシャバイ』の西尾さんの龜樂コーナー、てっきりMUSIC FROM THE MARSをネタにすると思いきや、「金山の~夜はヨ~、JOY JOYもあるし~、ペントハウスも~あるよっ」ベベンッ「女性のためのぉ~転職情報~~ぴゅあじょ~~~」ってブラジルコーヒーの窓の外に見えるものをそのまま歌ってて最高にくだらなかった。そのくだらなさに引っ張られたのか何だったのか、高倉さんがその後の歌詞の一部を忘れてしまうアクシデントが(笑)(その後に高倉さん、初めて歌詞を間違えた、痛恨、とおっしゃってた)
そんな流れから、高倉さん「金山の夜に捧げます」と『東天紅』。イントロで西尾さんがちょっとだけアドリブっぽいフレーズ弾いてたんだけど、あれ何かの曲だったのかな。うっとりするメロディにうっとりする歌。あだちさんのサックスもムーディー(ライブ全般通じてあだちさんのサックスの存在感あったー。コーラスパートをサックスで吹いたり)。この曲アウトロで各パートがちょっとづつずらして演奏するんだけど、西尾さんがいつもよりもめっちゃずらして弾いてて、周り合わせるの難しそ~って思った。

曲が終わって突然西尾さんが「思いついたんだけど、(東天紅で)あだちくんが最後にパーカッション叩くところで、みんなで『フゥ~ッ』(高い声)ってコーラスやるの」今思いついたのかいぃーー(笑) で、高倉さん半分笑って半分呆れた様子で「…じゃあ、やりましょう…」って、やってみたんだけど、これがまったくキマらなくてダメーって感じになっちゃって、会場大爆笑!!高倉さん「誰もできてない!あだちくんも(パーカッション)入れてないじゃん!」

あと何の流れか忘れたけど、光永さんがこの日着てたのが、馬場のぼる11ぴきのねこ』のTシャツ(ボーダーのTシャツにねこのししゅうがあちこちにあるめっちゃカワイイやつ)で、それを見て
高倉「3びきの…」
牧野「…もっと多いです」
高倉「…9ひきの……」
牧野「……もうちょっと多いです…」
西尾「………あ!」
高倉「また何ですか」(また半分呆れてる)
西尾「ジャイアント馬場のぼる(笑)」
ボケてボケてボケまくるこのくだり最高だったな

『アバウ(Pt.1)』もう演るのか!はや~って思った。ここんとこライブのシメ辺りで演奏することが多かったので。自分が聴いてた席のせいか、ギター2本の音がガツンとやってきて力強い印象。
そして『ゆれる太陽』~『山猫』。『山猫』も歌い出しの部分のドラムとベースがすこし変わっている。当たり前だけど光永さんとゲルさんとはちょっとづつ叩き方とか叩く場所が違っていたりで、その違いも面白いと思えるようになってきた。最初の歌パートが終わったところで亀ちゃんのシンセソロ。(自分の聴いてた位置がよくなかったのか、この日は亀ちゃんの音がすこし埋もれ気味になってしまっていてちょっと残念だった。東京のライブを見た後に「金山はこれに亀ちゃんが加わるなんて無敵じゃん!」と思っていただけに、もったいない~)
「鳥の群れは幻か」のあと間奏入る前のブレイクのところで、光永さん雄叫びあげてたの、あれなんだったの?!かっこよかったなあ…!(東京のライブの時も、この曲の西尾さんのソロ部分で叩いてるときに雄叫びあげてた) その後、牧野→厚海→西尾→あだち(サックス)とソロ回し。特に西尾さんのソロが凄まじすぎて(でもめっちゃ笑って弾いてた!)、そして西尾さんのソロの合間を見つけて亀ちゃんが何度かシンセでフワ~ンって音入れてたのが的確すぎて唸った。

MARSとGUIROの対バン2回目の「MUSIC FROM THE MARS / GUIRO Vol.2」のときに、光永さんがいたバンドが前座で出ていたことに今日気づいたという話。光永さんも今日思い出したって。

これね。
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高倉「また、4回5回とやりたいね」
西尾「5回目くらいに前座で出たいな(笑)」
高倉「俺と賢さんでやろっか」
西尾「高倉賢」
会場爆笑
西尾「その日のために唐獅子牡丹を背負って生きます。♪からじし~ぼたん~~」
高倉「次の曲に行きにくいよ!(笑)」
牧野「今日賢さん調子いいですね」
西尾さん絶好調♪(演奏もおしゃべりも爆走w)

ちなみに高倉賢と聞いて、これが思い出された…(2017年2月3日「節分龜樂」@空色曲玉)
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気を取り直して、たしかに次に行きにくい(笑)『祝福の歌』。元々は義朗くんが作って歌っていた曲で、去年辺りからGUIROでも演奏するようになった。この曲では高倉さんのを借りて義朗くんがギターを弾いている。ゆったりとしたサンバのリズムの曲。去年は雰囲気が似ている『三月の水』のカヴァーとよくセットで演奏されていた。
最後の曲は『銀河』。キー高くなった?この曲、ジワジワ盛り上がっていくさまがほんとタマランのですが、最近のアレンジではラスト辺りにバックの演奏がドラムとパーカッションだけになって、メンバーみんなで「ラララーヤーエー(ヒアリングなので正確ではないかも)」って歌うとこが最高で、ほんと座って見てるのウズウズしすぎた!ここいつの日かみんな踊って大合唱になるといいな~!

GUIROの出番が最後になるライブは、ワンマンを除いてはいつ以来かな?って感じだったので、久々のアンコールチャンスだ!とばかりに手を叩いたものの、高倉さん「アンコールはありません、すみません」(エー)。
しかしなぜかMARSのメンバーたちがステージに出てきている。と、始まった「♪ハッピーバースディートゥーユー」。え?誰の誕生日?「ハッピーバースディーディア、健太ー!」と、高倉さんがブラジルコーヒー店主の角田健太くんを呼ぶ。この日誕生日だったそう!カットケーキにロウソク、そしてクラッカーがパーン!と、みんなでお祝いしました。主役の角田くんは変顔でふざけていましたけどね(笑)。


気心しれたMARSとの対バン、地元ならではのリラックスムード、MCもゆるゆるではありましたが(たのしいから良い)、客席も盛り上がってとても熱いライブでした!
この勢いのまま、そろそろワンマンでライブが見たいなあって思っちゃいました。KDハポンやブラジルコーヒーの親密なムードで見るのはもちろん大好きだけど、キャパ的にはぼちぼちしんどい気も…ぎゅうぎゅうではなくほどよく踊れて、音響がよいハコで…(はて、合いそうなとこ名古屋にあったかな~…)。ぜひともご検討お願いしたい~。

次のライブ「森、道、市場」までないのつらいっす~でもいまGUIROはどうやら録音をしているみたいなので、どうかがんばってください!気長に待ってま~す。

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2018年音楽総決算

年末恒例のやつ、やりまーす。


*今年のライブ
今年のライブは無料・フェス(1本で換算)含め59本、演奏等含まないトークや選曲のイベントが3本。
毎年毎年前年より減ったように感じているんだけど、結局去年とほぼ同じでした。←去年のコピペ(笑)
今年の特徴→とにかく遠征が多かった。KIRINJIアルバムリリース、キリンジデビュー20周年、そしてGUIROの活動も活発などなど。大阪3本、塩屋(兵庫)1本、福岡1本、金沢1本、そして東京に至っては8本。合計14本!我ながら恐ろしいを通り越して笑えてきた………
ちなみに自分の中での遠征の定義→愛知県内は除外。岐阜三重は名古屋駅から電車で1時間程度までの場所は除外。それ以外は遠征と定義づけています(どうでもいい話)


*とくに印象に残ったライブ(順位なし・開催順)

2/4 ioueee/大場ともよ/厚海義朗/カタリカタリ/かわにしようじ/GUIRO/yojikとwanda@tenpo「春待喫茶outro」
2/5 yojikとwanda/磯たか子@月のひなた
2/18 コトリンゴ@半田空の科学館(プラネタリウム)
4/22 GUIRO/片想い/Shohei Takagi Parallela Botanica/ヒゲの未亡人/三田村管打団?/両想い管打団!@旧グッゲンハイム邸「in da house」
5/12 オリジナル・ラブ/小西康晴@「森、道、市場2018」
5/19 直枝政広(ゲスト・佐藤優介)@安城カゼノイチ
6/15 ceroダイアモンドホール
6/30 カーネーション日比谷野外大音楽堂「35年目のカーネーション
7/17 GUIRO/Sweet Sunshine@KDハポン
7/20 KIRINJI@名古屋クラブクアトロ
7/28 ioueee/kiiiu/イトウミオ/大場ともよ/菊池紗矢/小池喬/角田健太/ハヤカワトモミ/鈴村まどか/星裕久/マツバナオキ/みやたまりこ/(選曲)ひらのみやこ/なぐぁ/うえはらあきこ@ブラジルコーヒー「音楽の駅」
9/7 YOSSY LITTLE NOISE WEAVER(ゲスト・高倉一修)@結緋
9/9 渡辺香津美田島貴男@ReNY limited
9/24 大場ともよ/百景借景@楊輝荘
9/29 KIRINJI/オリジナル・ラブ@金沢・北國新聞赤羽ホール
10/9 阿佐ヶ谷姉妹ボトムライン
11/9 堀込泰行/キリンジ/KIRINJI@Zepp Osaka Bayside
12/8 GUIRO/ツチヤニボンド7th Floor


*今年のCD
ほんとに買わなくなった。

愛をあるだけ、すべて(初回限定盤)(DVD付)

愛をあるだけ、すべて(初回限定盤)(DVD付)

What A Wonderful World

What A Wonderful World

POLY LIFE MULTI SOUL (通常盤)

POLY LIFE MULTI SOUL (通常盤)

Sun and Rain

Sun and Rain


・今年は何と言ってもキリンジデビュー20周年イヤーでした。と言いたいところですが、これについては個人的にはいろいろと想いがあり。書きたい気もしつつ、書かないまま終わってしまうかな。断片的にはTwitterに書いたんですけどね。まあ、とにかく、今後のKIRINJIそして堀込泰行にますます期待だよ。
・KIRINJIのアルバム発売の一連、楽しみ尽くした…!
・泰行さんのアルバムもおもしろかったし。ツアーは来年に持ち越しになってしまったけど。東海ラジオのレギュラー番組が終わっちゃったのが残念。聴いていると亜空間に飛ばされる泰行ワールド(後番組のパーソナリティががKIRINJIっての最高にウケたけど)。またラジオやってほしいなあ〜。ラジオ業界のみなさん、こんな逸材ほっといたらあきまへんで!

カーネーション野音、すばらしかった。周年イベントかくあるべし。ゲスト陣豪華だし人数も半端なかった。先輩後輩ビッグネーム、そして音楽以外のジャンルのひとからも、みんなみんなに愛されるカーネーションさいこうだぜ!
・「森、道、市場」のオリジナル・ラブの演奏今でも忘れられないな。田島さん森道気に入ってたみたいだし、毎年出てくれてもいいのよ(笑)
・金沢でKIRINJIとオリジナル・ラブという夢の共演もありました。なんだろう今年のこの一気に押し寄せてきた感。

・なごやの音楽家のみなさんとも、今年もあちこちで交流を持ててたのしかったです。
・2月の「春待喫茶outro」、こういう場所がくらしの近くにあることの幸せ。
・9月のなぐぁさん展覧会のクロージングイベント「音楽の駅」は、選曲でちょっと関われたのもうれしかったな(イベントとは別にブラジルコーヒー通常営業の日にゆるDJやらせてもらったのも楽しかった〜)。月のひなたが出演者全員をイメージしたパンを作ってきたのはすごかったな。何種類あんだよ?!?!さすがのっち………

・2018年振り返ってみて一番ビックリしたのが、GUIROのライブを9本も見ていたこと。わたし、今年のGUIROのライブ皆勤なんですけど、そんなことよりも(笑)、GUIROが1年に9本もライブ演ってたことにビックリよ。今年はおおむね男臭いロックなGUIROでした。亀ちゃんが参加したり、ドラムがゲルさんから光永さんに変わったり*1と、9本の間にいろいろあったな。来年早々もライブがあるし、ますますたのしみよ。そのときどきで違う表情を見せるので、ますます目が離せません。

*1:ゲルさんがやめちゃったって知ったときに、あの曲たちを叩けるひとが他にいるの?!って思って、最初に頭に浮かんだのが光永さんだったので、今でも不思議な気持ちで…(よしろうくんがceroに参加したときも不思議な気持ちだったなあ)とはいえ、初登場のSOCIAL TOWER MARKETのときは光永さんさすがに慣れていない様子だったし、自分もゲルさんがやめちゃったことをまだ引きずってて、演者のみなさんにはほんと申し訳なかったんだけど、ときどき微妙な気持ちで聴いてたんだよ…でも、12月のライブ見て、ああこれも面白いなって思えたので、ほんと12月は東京まで行ってよかったです。