2019.6.20(木)GUIRO「中二階TOUR / 東京」@晴れたら空に豆まいて (代官山)

『A MEZZANINE/あ・めっざにね』のレコ発ツアー初日。レコ発と言っても、このときはまだ一部店舗で6月2日から先行発売されていた状態で、7月10日の一般流通日前。にも関わらず、そして平日にも関わらず、会場はほぼ満場!客層は意外にも男性が多め。

2019.6.20(木)GUIRO「中二階TOUR / 東京」@晴れたら空に豆まいて (代官山)
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新曲(作曲:牧野)
アバウPt.1
あれかしの歌
目覚めた鳥
COQUI(作詞作曲:西尾)
新曲(作詞作曲:厚海 表記不明だがおそらく「calm(カーム)」)
マリア礼賛
山猫
祝福の歌
三世紀
ノヴァ・エチカ
銀河(ゲスト:大場ともよ)

【アンコール】
東天紅
ハッシャバイ


高倉、厚海、牧野
亀田、西尾、あだち、光永
7人編成


開演の20時を何分か過ぎたころ、メンバーが登場。しかし高倉さんと光永さんは登場せず。牧野くんは着席でギター、義朗くんはシンセベースと、まずは5人で演奏を始めたのは、穏やかな雰囲気のインスト。あっ、これはもしかして、6月9日に常滑のトリオ編成のライブで初披露していた、牧野くん作曲の新曲では…!バンドでも演奏するんですね。*1
意表をついたオープニングから、西尾さんのピアノソロ演奏にのせて、高倉さんと光永さんもステージに登場。そして7人揃って『アバウPt.1』でがつんとスタート。『あれかしの歌』は最近演奏しているアレンジ大幅変更ver.。この日は西尾さんがかなり好きに弾きまくって明らかに飛ばしまくってて、特にアバウとあれかしは凄みすら感じるほど。高倉さんが試聴会のときに「僕は西尾さんのピアノを聴いてほしい(聴かせたい)」というようなことを言ってたけど、その現れだったんだろうか。いやそれ以上のやつだな…。ちなみに今回のツアーは全て生ピアノがある会場。

高倉さんここで挨拶。MC苦手を自認する高倉さん、この日も自信なさげに「どうかな、こんな感じかな」と自分の挨拶を振り返っていると、牧野くんが「100点です」と(笑)。そんな言うほど苦手なようにも聞こえませんけどね😊

『目覚めた鳥』はバンドでの演奏は久しぶり。この曲も先日のトリオ編成で演ってましたね。亀ちゃんが出してたシンセの音がかわいかったな~。『COQUI』は森、道、市場で初披露していた、西尾さん作詞作曲の曲。たのしい。

『COQUI(コキ)』の説明を求められた西尾さん、「これは~70歳のお祝いの曲です」。一同「しーん…」ののち、義朗くん「・・・カエルですよね?」牧野くん「…義朗さんほんとやさしいですよね」
あらためて西尾さんから正しい(笑)説明がありました。西尾さんがハワイへ行ったときに、夜中じゅうコキッ、コキッ、と鳥が鳴いていて、夜中に鳴く鳥なんて珍しいなあ、あれは何なのかと尋ねてみたら、あれは鳥ではなくて、COQUI FROG(コッキー・フロッグ)だ、と教えてもらった。もともと南米のプエルトリコが原産だけど、なぜかハワイに住むようになったと。そして、鳴き声は亀ちゃんのシンセで出す音が完コピだと(笑)。

たしか牧野くんから「そんなやさしい義朗さんの曲」(笑)と紹介があってはじまったのは、こちらも先日のトリオ編成のライブで初披露していた、義朗くん作詞作曲のゆったりとしたテンポの新曲。この曲はいきなり高倉さんの歌から入るんだけど、バンドver.の出だしはピアノで伴奏をつけていました。あだちさんがアルトクラリネットを吹いていて、その太くて温かみのある音が、曲の雰囲気にぴったりでした。
またもや西尾さんのメロウなピアノソロ(ほんと今日は西尾さんの見せ場が多い!)。そして始まったのは、久しぶりの『マリア礼賛』*2!2015年の復活直後に初めて聞いた曲で、その頃はライブの定番だったんだけど、そういえばしばらく演奏されてなかった。高倉さんがハンドマイクで歌うようになったせいなのか、この曲の「歌謡曲感」がどーんとクローズアップされたように感じられた。高倉さんがみるみるうちに70年代のアイドルか!ってくらいに見えてきちゃって、あまりにもすごすぎて逆に笑えてきてしまった(すごすぎるものを見たときによくある現象…すみません…)
この盛り上がりに続けて『山猫』って!イントロが流れると客席からの反応も大きく。間奏で各人のソロ回しの場面があるんだけど、ときどき高倉さんが何やらギターを爪弾いていたのがなんだか印象に残りました。

ここでまっきーの物販トーク。「実はTシャツを作ったんです」と言いつつ、自身が着ていたのはツアーTシャツとそっくりの色(うすいグレー)の無地Tシャツだったという(笑) 義朗くんはちゃんとグッズのチャコールグレーのTシャツを着ていましたね(律儀)。
そして『祝福の歌』。森道のときと違って高倉さんと義朗くんのフォーメーションチェンジはなかったです。

次の曲に入る前に、西尾さんが向きを変え、ピアノの後方にあったデッカいキーボードの前で、「座って弾くか、立って弾くか…」と椅子に腰掛けたり立ち上がったりフワフワと迷っていた。結局立って弾く方を選んで、始まったのは『三世紀』。森道のときは初めて聴いたので呆気に取られるだけだったが、あらためてライブで聴くと、おお、この音はギターで入れるのか…この音はサックスか…原曲よりもダイナミックな感じだなあ…高倉さんのポエトリーも力強い感じ…!と、いろいろ発見がありました。ライブver.もすばらしい~!そしてこのデッカいキーボード、結局『三世紀』のときにしか登場しなかったな~西尾さん、立ち弾きおつかれさまでした(笑)
続いて『ノヴァ・エチカ』。コーラスは森道のときには入ってなかった気がするんだけど(気づいてなかっただけなのかもしれない)、この日はあだ麗さんが入れてましたね。

高倉さん「リハから数えると7時間、疲れました…体力つけて出直してきます」と。な、ななじかん…それはおつかれさまでした。。。。。
そして次が最後の曲と。エッ、はやい!「最後の曲はゲストをお招きしています。」ゲストが入るとなると『銀河』かな?でも誰が歌うのかな?「大場ともよ!」エエエエエエッ?!?!なんでともよちゃんおるの?!?!*3
グッズのTシャツを着たともよちゃん(律儀)がステージに登場。そして演奏されたのはもちろん『銀河』。イントロが光永さんのドラムロールみたいなのから入る感じに変わっていた気がする。最後のドラムだけになってラララ~ヤ~エ~♪って合唱するとこ(音源にはないやつ)、昨日いつかやろうやろうと思ってた手を挙げて歌うってのやってみたんだけど、 うしろチラッと見たら同じように盛り上がってるひとがたくさんいて嬉しかったな~!あの部分で客席が大合唱になるのがわたしの夢✨
しかしまさか東京のライブで正調『銀河』を聴けるとは思わなかったし、東京のみなさんはほんとラッキーでしたね…!


アンコール。ここで7/11のトークイベント「GUIRORojiの中二階」の告知が。高倉さんが「定員30名」と言うと、西尾さんが「店員さん10名?」と。オモロイなあ。

アンコール1曲目はしっとりと『東天紅』。そして最後は『ハッシャバイ』でにぎやかに!森道のセトリからは外れていた定番曲、あってよかった😂イントロが鳴ると客席からも歓声が。人気!途中に登場する西尾さんの龜樂コーナー、今日は「ブギとね、ウギがね、あー…めっ、ざに、ね」という感じでやや強引に『A MEZZANINE』にもっていく展開でした(笑)。


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アンコール含め約1時間40分のワンマンライブ。満場のお客さんからは歓声もしばしばあがり、気持ちよさそうに体を揺らす人も多く、とても盛り上がっていました!GUIROが東京でワンマンライブを演るのはこの日が初めてだったそう。そう思うと、GUIROを見るためだけにこんなにたくさんのお客さんが集まったことに胸が熱くなりました。
アルバムの曲はもちろん、新曲も披露するという意欲的なセットリスト。新曲自体はツアー前にトリオで演ったライブで披露はしていたものの、バンドでも演るとは予想しておらず、意外な驚きでした。個人的には『Album』に収録されている『墜落という名のジャム』や『しあげをごろうじろ』など、久しくライブで聴いていない曲も聴きたかったなあ…と思わなくもないですが、今のGUIROが表れたライブだった、ということなのでしょう。確実に先に歩みを進めているんだなあ…!

しかし新譜の一般発売前だったにも関わらずこんなにたくさんお客さんが集まったのなら、これがもし一般発売後だったら一体どうなったんだろう。『A MEZZANINE』でGUIROを知った人たちのためにも、またそれほど遠くないうちに東京でもライブを演ってほしいなあと思いました。(できれば、こんどは、金土日辺りに…😅)

*1:でもトリオ編成のときにバッキングのギターを弾いていた高倉さんは、結局参加せず😅

*2:まだ音源化されていない。昔に作った曲だと伺ったことがある

*3:彼女は岐阜在住ですからね。びっくりよ