四方山話EXTRA(2016)

【最新更新:2016.12.16】
ここには「LOOKについての四方山話」にまつわる、おまけ話を書いていきます。時々更新。
※2016年中に記載したことについて書いてあります。 2017年中の記載分は「四方山話EXTRA(2017)」に書いてありますので、そちらをご覧ください。

  • 2016年11月12日(土)、新大久保にて

今年の初めにLOOK熱が再燃し、2月からここに当時のことを振り返るながい文章を綴り、中でも当時も一番大好きだったメンバー・千沢仁さんがやっぱり好きだなあ、今もお元気でいらっしゃるのかしらなどと想いをめぐらしていたわたくしですが


2016年11月12日。
ついにここまで来てしまいました。
新大久保。


どうやら今もお元気でバンド活動をされているということは、この文章を綴る中でさまざまに調べた結果、判明はしていた。ほんのわずかなそのバンドのライブ動画を見ても、普段聴いている音楽とは違うけれど決して嫌いな雰囲気ではないので、いつか見られる機会があれば見てみたいとは思っていた。
しかし、しかしですよ。まさかこんなに早く機会が巡ってくるとは思いもよらず。しかも、しかもですよ。その開催を知ったのは8日前。正直迷った。が、今行かねばいつ行く?!の思いが強くなり、結局こだま&夜行バスプランを予約。そして心の準備ができぬまま、あれよあれよという間に当日(なんせ8日しかないもの)。


開場予定時間に遅れること15分、入場が始まった。ライブハウスは雑居ビルの地下。地下へと下る階段で入場の順番待ちをしていると、楽屋らしきところから出てくるところでお見かけしてしまった。21年ぶりにお見かけするというのに、もう、紛れもなく。いきなりだよ(笑)。
そして入場すると飛び込んできた光景は、お友達らしき方々のグループに囲まれていきなり写真撮影大会と化している様子。その後次々にお知り合いに声をかけ声をかけられ、おおらかに接する様子を固まりつつ遠目から見るわたくし………そんな感じでぜんぜん落ち着かないし、気づいたらステージ上でもうセッティング始めてて、えっ、まさかの出番、トップバッター?!


バンドはギターヴォーカル、ギターコーラス、ベース、ドラムコーラス(千沢さん)という編成。音楽性は確かにハードだけど、メロディアスなところもあって、変拍子など展開も飽きさせない。バンドは18年(!)も続いているらしく、演奏力も高くコンビネーションもばっちり。動画で見たとおり、やっぱり嫌いじゃないなあむしろいいなあと思いながら、ライブ中はずっと踊っていた(あんまり踊っている人いなかったけど…)。まあほとんど千沢さん見て千沢さんのドラムコーラスに耳は集中していましたがね(笑)。


千沢さんのドラムスタイルはとにかく元気。あのイメージのまま。ハイハット鳴らす時のあの足の上下運動てば!そして超笑顔!!!そしてなぜか裸足で演奏。
肝心のコーラスの声は完全にヴォーカルパートとカブっていたので、残念ながらほぼ聞こえなかったが(いかに千沢さんととーる君の声質が違っていたか、あとLOOKはコーラスの音量が大きかったのかもしれない)、カウントの声はあの千沢さんの声だーーーあの声だよ〜〜〜あの声が聞こえてくるだよ〜〜〜〜〜〜(落涙)


ちなみに当日の衣装は、全員黒っぽいもので合わせようとメンバーの提案により、千沢さんは黒いシャツに黒いパンツ、首に黒っぽい短めのネックレスしてたかな。シャツのボタンいくつ外してるんだってくらいめっちゃはだけてた(笑)。


ライブ自体は6〜7曲位で40分程度のものだった。2曲目なんてメロディもリズムも凝った雰囲気で、音源があったら欲しいなあと思ったのだが、物販コーナーを見てもどうやら無さげだった。
そもそも18年もやっているのに発信ツール(HP、SNSなど)を一切持たないところを見ると、趣味のバンドって感じなんだろうな、きっと。いいバンドなのにちょっともったいないかなあって思う、ってバンドの事情をよくわからずに話をしておりますが…。


あっという間に終わってしまい、呆けてしまい、とりあえずドリンク頼むか…と。引き換えたドリンクを言葉もなく飲んでいると、えっ、えっ?! なんと目の前を大和さんが通り過ぎた!黒いタートルにメガネ。印象変わらないな〜変わらずいい男やね。
後日久々に更新された大和さんのブログには、7年ぶりにこのバンドのライブを見たこと、千沢さんに会ったこと、7年前はチープさんと一緒にライブを見に来ていたことが書かれていた。そうか、大和さんも千沢さんにお会いするの7年ぶりだったのか…。


行く前までは全く心の準備ができず、見たらどうなるんだろうという不安感しかなかったし、本当に見に行っていいものなんだろうかという謎の罪悪感もあったし…。
しかしいざステージを目にしたら、ああお元気そうな姿を見られてよかった…!という安堵感。そしてステージを見ることによって、不思議とすっと緊張が解けたんです。もうなんだったら声だってかけられそうな勢い(まあ、それは状況により叶わなかったわけですが)
ステージを降りたりお写真見たりすると、アッ、さすがに年齢……と思うものの(それまでに拝見していたお姿よりも御髪もずいぶん白くなっていたし)、ステージ上では全く年齢を感じさせない。さすがミュージシャン。

見る前までは、ほんとはピアノ弾いて歌ってほしいという願いが強すぎたんだけど、それはひとまず置いといて、ここが再スタートだなあという気持ちになれた。「今行かねばいつ行く?!」は正しかった。この日見に行かなければ、たぶん自分の勝手な願いはいつまでもくすぶったままだっただろう。思い切って見に行って、ほんとうによかった。今も音楽を演っている千沢さんを拝見できて、心底うれしかったです。
そして、次があったら、次もぜひ行きたいです!


なのでみなさんも、もしご興味があれば勇気を出して行きましょう、と、謎の勧誘をしてこの項はおしまいとさせていただきます(笑)



HARDPUNCHER ホッピー 2015 09 05 渋谷Lamama

(2016.12.16)

  • LOOKのベスト盤について。

今年に入ってLOOKに再びハマり、2013年に出ていたオリジナルアルバムのリマスターCDを4枚とも揃えたので、それよりも前に出ていたベスト盤まで購入する必要はないだろうと思ってはいたのですが、ベスト盤はベスト盤なりに少しづつ聴きどころ見どころがありまして…結局購入してしまいました。2016年になってこんなにLOOKにおかねをつぎ込んでいるのは全世界探してもわたしぐらいのもんだろう(笑)


まずは1997年の発売のこちら。

LOOK ゴールデンJ-POP THE BEST

LOOK ゴールデンJ-POP THE BEST

帯文より→「いつまでも色あせないPOPセンス!! ルック初のベストアルバム」「名曲「シャイニン・オン君が哀しい」「少年の瞳」「サヨナラ・イエスタディ」他収録全16曲」


<収録曲>
1.シャイニン・オン 君が哀しい(シングルヴァージョン)
2.KNOCK!!
3.パパイヤ娘
4.スマイル・アゲイン
5.Hello Hello
6.少年の瞳
7.Round at the night
8.Song For You
9.追憶の少年
10.サヨナラ イエスタディ
11.WINGS
12.ラスト・シーンから始めよう
13.Ring! Ring! Ring!
14.ONE DIMEの夢
15.冬のステーション
16.シャイニン・オン 君が哀しい(アルバムヴァージョン)


<原曲収録盤>
2,3,4,16『BOYS BE DREAMIN’』
6,8 12インチシングル『少年の瞳』
5,7『LOOKIN’ WONDERLAND』
9,11『WINGS』
12,14『OVER-LOOK』
1,10,13,15 シングル

いきなりネガティブなことを書きますが、この盤の選曲をしたひとは、たぶん当時のLOOKのことをあんまり知らないというか、関わりのないひとなんだろうなあと感じました。
ベスト盤なのでシングル曲を全て収録しているのはわかりますが、他の曲の選曲が…少なくとも当時のことを知っていたら『パパイヤ娘』は入ってこないでしょ(いやこの曲が不人気だったとかそういうことではなくwもっと他に選ぶべき曲があるでしょう、と)。
あと、14曲も収録されているのに、千沢さんソロの曲が1曲しか入っていないのは、LOOK全曲に占める千沢ソロの割合から言っても絶対にバランス悪い。はるきちさんソロは2曲しかないにも関わらず1曲入ってるのに…(笑)。
まあでも当時ベスト盤を出していただけたってことだけでもありがたいと思うべきか。そうか、そう思っておこう!


ちなみにシングルとアルバムでヴァージョン違いが存在する曲について、ベスト盤にはどちらが収録されているのかも調べてみました(マニア…)

  • 少年の瞳…12インチシングル(アルバムはおそらく全面的に撮り直しています。とーる君のヴォーカルが違うよ。)
  • Song For You…12インチシングル(後述)
  • サヨナラ イエスタディ…シングル(イントロのアコギのフレーズが入るか入らないか)
  • ラスト・シーンから始めよう…アルバム(アルバムではエレキギターの音が入っていたり、「こんなに長く見詰め合うのは」のバックに流れる音色が明らかに違います。)
  • Ring! Ring! Ring!…シングル(確信がありませんが、編曲者のクレジットの有無で判断しました。アルバムには「NEWYORK MIX」の表記があるのですが、正直両者を聴き比べてもどこが違うのか全くわからない…)


当時としては、CDシングルにしか収録されておらず入手困難になっていたと思われる『冬のステーション』が入っていることが目玉だったかもしれません。
あと特筆すべきは『Song For You』の12インチシングルB面の長尺ヴァージョンが収録されていることですね。特に「12インチシングルヴァージョン」等の表記がないため(何故ないのか)曲目見てるだけでは当然気づかず、「私の知らないヴァージョンが入っている」とネットのどこかでどなたかが書かれているのを見かけて「もしや12インチのヴァージョンが入っているのでは?」と思ったのです。イントロ、間奏(キュンとしちゃうような展開あり)、アウトロが長めで、最後のサビの繰り返しがメンバーのアカペラになっています。アルバムのヴァージョンよりも断然良いので、ぜひ聴いていただきたい。わたし結局これ1曲のためにこのベスト盤を購入したと言っても過言ではありません(笑)。


そして2005年発売のこちら。

CD&DVD THE BEST LOOK(DVD付)

CD&DVD THE BEST LOOK(DVD付)

<収録曲>
1.追憶の少年
2.サヨナラ イエスタディ
3.ラスト・シーンから始めよう
4.少年の瞳
5.マリア
6.AGAIN
7.OH, CAROLINE
8.ブルースカイと黄色いTシャツ
9.時間のメリーゴーランド
10.ドリーム・ファクトリー
11.冬のステーション
12.シャイニン・オン 君が哀しい


<DVD>
1.シャイニン・オン 君が哀しい
2.少年の瞳
3.ラスト・シーンから始めよう


<原曲収録盤>
4 12インチシングル『少年の瞳』
10 『LOOKIN’ WONDERLAND』
1,5,9『WINGS』
3,6,7,8『OVER-LOOK』
2,11,12 シングル

LOOKデビューから20年後に発売されたこのベスト盤。
このベスト盤の売りは「鈴木トオルによるライナーノーツ&選曲」「プロモーションビデオのDVD化」の2点でしょう。


PVは今やYouTubeで見られるし、『冬のステーション』以外は音源も既にあるし(しかももう1枚のベスト盤にも収録されている)、このベスト盤も買おうかどうかずっと迷っていたのですが、トオルさんがライナーノーツを書いているということがわかり、どうしても気になって購入しました。
買ってよかったです。
トオルさんの言葉、とても胸に染み入りました。常に危うさを孕んでいたバンドだったっていうことは当時は全く気づかなかったけど今大人になって聴き直してみてとてもわかるし、トオルさんったらほんと千沢さんのメロディが心底好きなのね…ということもわかって。
LOOKというバンドは短命だったけど、メンバーにとってもファンにとっても、あの4年間はとても濃密な時間だったということを改めて実感することができました。LOOKのことを振り返ってくれたトオルさんに感謝。


選曲はおもしろい部分もあるけど、ちょいバランスが悪い印象。わたしの趣味とトオルさんの趣味がそんなに合わないってことなのかな(笑)。もう1枚のベスト盤と曲が結構カブっちゃってるのが残念ですし、初期曲が少なめなのも若干気になりますね(チープさん作詞の曲が極端に少ない…)。曲数もちょっと少なめかなあ。CD収録時間数いっぱいいっぱいに入れてほしかったですね。もったいない。
ただ、”愛と夢のファンタジー色”が強い選曲の中、『OH, CAROLINE』と『ブルースカイと黄色いTシャツ』を唐突に選んでるのが嫌いじゃないわよ、むしろ大好き(笑)。あと、もう1枚のベスト盤よりも曲数少ないのに、千沢さんソロを2曲入れてくれてるのありがたい!


DVDもプロモーションビデオ全て収録してほしかったなあ。7曲しかないんだから。なぜ一部しか収録されなかったのか…いずれ残りの曲もDVD化してくれるってことなのでしょうか…。でも、PVを30年ぶりに鮮明な映像で見られたのが嬉しかったです。

『少年の瞳』ラストのおじいさんメイクプロセス映像逆回転部分をニヤニヤしながらコマ送りして見たり(30年前も同じことしてたw)、『ラスト・シーンから始めよう』はいいPVだなあとあらためて感激したり(あ、こちらの音はシングルヴァージョンですね)。

(2016.9.9 …おそらく一生忘れることない千沢仁さんの誕生日に寄せて)


  • BECAUZ Another Situation LIVE(1994)

大和さんのスタッフさんが、L3CとBecauz時代の画像や映像をなぜか今ボチボチ上げてくださってまして(コメント欄で教えていただきました。ありがとうございます)、当然それらはわたしが今まさに見たかったんだよ!というものばかりなので、絶妙なタイミングに感謝というか驚きというか。
このライブ映像は1994年のBecauzのもの。外国の方がサポートの頃か。かなり細切れな謎編集(笑)ですが、大和さんによる山下達郎『Let's Dance Baby』と千沢さんによるStevie Wonder『My Cherie Amour』のカヴァー、そしてBecauzの『明日、君に愛を』。
この千沢さんのカヴァーは、わたしが唯一見たBecauzのライブでも歌っていたんですが、ほぼ記憶にないので一瞬だけでも見られたのは有難い。つか千沢さんがLOOK以外で歌っている映像は貴重すぎるのでほんと拝みたいくらいですよ。

BECAUZ Another Situation LIVE ~Private movie~

(2016.7.20)