LOOKについての四方山話(その15)

4-4 OVER-LOOK/Reprise(1988)


アルバムリリース後、LOOKは1988年3月26日と27日に東京で2daysのライブを開催しています。会場は汐留PIT。ギャー懐かしい。
このライブは「LOOKと春休み」ってタイトルがついてて、わたしもLOOKと春休み過ごしたかったけど、東京へ行くことを親が許してくれず…(泣)


引き続き4月上旬から中旬まで「OVER-LOOK TOUR'88早春の東北編」と題した東北ツアー。北海道に続き東北各所を細か〜く回るツアー。会場は郡山、一関、酒田、八戸、青森、弘前、大館、岩手、湯沢、山形、仙台、いわき。(15日間で12箇所回ってる!ひええ〜〜)
このツアーもいいチラシ!
なんで千沢さんだけ格好違うんだw


そんな中、1988年4月1日にわたしは3冊目のLOOK本を発行しました。前年発行した1冊目の中で、もっとパワーアップしたLOOK本を作りたいと描き手を募集し、以来ずっと製作していたもの。
最終的に原稿執筆、アンケート参加も含め20名以上の方が参加してくださいました。よってA5判100ページの超大作。
自分で短い漫画やコンサートレポートなどの原稿はいくつか描いたものの、参加してくださった方が描いた原稿やカットをまとめ、メンバーのここが好きだの好きな曲だの聞いたアンケート結果を集計したりと、前作とは違い編集作業が中心。よくやったね当時の自分…。
同人誌の形をしていましたが、原稿を描いてくださった方に漫画のひとがほとんどいなかったので、フリートーク中心の内容。こちらもたくさんの方に手に取っていただきました。感謝。
裏表紙。絵がまあまあ整ってきたね

あっ、かねてから文中で散々「資料」と言ってるものは、自分の書いたこういう本とかのことです…って今更


1988年4月21日にはビデオクリップ集『ルックの大冒険』リリース。特典映像もない40分余りのビデオテープが7800えん。た か い !
なぜ後世にPVの映像が残っているかというと、これが出たからなんですね〜。
ライブビデオも出してほしかったぜ…ブツブツ


東北編終了後、4月下旬から5月中旬にかけ「4SeasonsTour Spring」と題するツアーを行っている。
わたしは1988年5月14日愛知勤労会館へ。この日はツアー千秋楽だった。(ちなみにこのツアー「4SeasonsTour」と題していたものの、結果的にSpringしかなかった。本当に4Seasons演るつもりだったのか?)
チケット。

セトリ。印刷が透けて見える…

『OVER-LOOK』の曲を中心に。『Welcome Wonderland』はライブだけで演っていた曲で、後半に演奏された方はメンバー紹介も兼ねていた。『シャイニン・オン〜』演ってる!『PARTY LIFE』で風船が降らなかった。ラストの『少年の瞳』は4人だけのアカペラヴァージョンでした。


6月下旬から7月上旬までツアーは続くよ「4SeasonsTour 初夏の北国編」。おいまた北海道(笑)そんなに好きか!もう一度北海道行くならオラが町に来いやーーー!!と内心思っていた。会場は稚内、北見、紋別、富良野旭川、帯広、倶知安、札幌、函館。
この地方を事細かく回るツアー、このあと全国順番に回って、オラが町にも絶対来てくれるものと信じていたよよよ…
チラシがお笑い方面じゃなくなった


7月下旬から9月上旬まで、全国の夏のイベント(今で言うフェス)出演と、その合間にMZA有明(これも懐かしい響き)と大阪でそれぞれ2daysのコンサート。あれ…?夏は名古屋に来てくれないの…??そんなのいやだあ〜〜!(しかし今回資料を見直していて気付いたのだが、7月にイベントで内海に来てる!内海=愛知県って知らなかったのか当時の自分よ)
そこでどうしてもコンサートに行きたいと親に頼み倒した。大阪なら日帰り可能、さらに名古屋のコンサートでいつも会っていたお姉さんたちが面倒を見てくれることになり、親が遠出を許してくれた!
やったー!初・遠・征!!当時お世話になったお姉さんたちありがとう!


と、いうわけで1988年8月30日大阪近鉄劇場
チケット。あれ?ふつう…

春のライブとは微妙に違うセトリ。『ト・ビ・ラのむこうで』演ってくれて大興奮(行ってよかった〜〜〜)!『Round at the night』も。『PARTY LIFE』この日は銀吹雪と風船が降ってきた!
ライブの終了時間が予定よりも遅くなり、同行のお姉さんがタクシーを拾って新大阪までついてきてくれ(泣)、大急ぎで新幹線に飛び乗り、無事遠征終了。
おつかれさまあーっ(って当時のライブ記録メモの最後に書いてあったw)


1988年9月、4冊目のLOOK本発行。
この本は個人誌で、ずっと出したかった漫画本(趣味全開)。相良さんやPATi-PATiの森田さんが書いた話を原作にメンバーが登場人物で(以下略※)と「4SeasonsTour Spring」のレポート。コンサートレポートをはじめて漫画で描いた。A5判60ページ。
集大成的な本が作れて自分的にはまあよくやったって感じだったのだが、まさに同人誌なこの本を、果たして手にとってくださったファンの皆さんにはどう捉えられていたんだろうね…(笑)。
※ヤマなしオチなしイミなしではないのでご安心をw でもこういう内容って今の同人界では昔よりも厳しくアウトらしいですね。最近学んだ


以上、とても濃密な怒涛の1988年は、気がつけば秋も深まり暮れの足音も聞こえかけていました。
当時のわたしは高校2年生。翌年に大学受験を控え、本作りもいったんお休み宣言。
来年は今ほどライブも行けなくなるだろう。今のうちに楽しんでおかないとね。新曲ももうすぐ出るし、年末には恒例のクリスマスライブもある。今年の名古屋公演はなんとクリスマスイブの12月24日なんだよね!


と、あれこれ楽しみにしていた矢先、(続)


つぎの話→ LOOKについての四方山話(その16)…終章 HELLO GOOD-BYE(1988.12.24)


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80年代後半に活動していたバンド「LOOK(ルック)」について、2016年に回想し、少しながい文章を記しています。
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詳しい説明はこちら → 「LOOKについての四方山話」について