LOOKについての四方山話(その12)

4-1 OVER-LOOK(1988)


1987年9月から10月にかけての約1ヶ月半、LOOKはレコーディングのためニューヨークへ。この成果は翌年アルバムとして発売されます。


帰国後のLOOKのみなさんは休む間もなく年末まで怒涛のステージの日々。すごいよ。
まずは10月下旬から11月上旬にかけ学園祭8本。
わたしはそのうちの1本、1987年11月8日岐阜県東海女子大学の学園祭を観に行きました。客が少なかったという記録が…。この頃にはライブ会場で会う知り合いも増えてきていた。
学園祭なので90分ぐらいと短め、ミニWINGSツアーという内容だった。


学園祭ツアーの次は11月下旬から12月上旬まで「WINGS TOUR 晩秋の北国編」と題した北海道ツアー。会場は稚内富良野・大樹・弟子屈羅臼・釧路・室蘭・函館・静内。めちゃめちゃ細かいところまで回っている…!
これ、チラシとチケットのデザインが最高だったんですよ!なんだこれ〜〜(笑)
チケットの半券はこのツアーを観に行った北海道の方がくださいました。全国レベルの交流!


さらに12月15日から25日までは恒例のクリスマスライブで全国7箇所。
そのうちわたしは1987年12月16日の愛知勤労会館公演へ。この年初めてコンサートを観たのに、既に年内3本も観ることができている。それだけライブの本数が多く、こっちにも来てくれていたということよね。ありがたやありがたや〜。
チケット。

ライブの構成は、第1部にLOOKの曲、第2部にクリスマスソングを中心としたセット、PATi-PATiコーナー(後述)のちLOOKの曲を少し演り、アンコール。
第1部はWINGSツアーでは演らなかった『時間のメリーゴーランド』を最初に演奏していた。『シャイニン・オン 君が哀しい』『Round at the night』『KNOCK!』など初期曲も披露され、初期のライブに行けなかった自分には嬉しかったなあ。
第2部は弦楽四重奏を迎え、LOOK流にアレンジされたクリスマスソングの数々。はるきちさんが弦楽アレンジを手がけていたのでは。4人のアカペラ、チープサックス独奏、千沢さんが師匠と仰ぐビリー・ジョエル曲と特別メニュー盛りだくさん。とーる君が歌うクリスマスソングの数々には、日本語詞をつけて歌っている曲もあった。あれ誰の詞だったんだろう。
このツアーは雑誌『PATi-PATi』が協賛に入っており、途中「PATi-PATiコーナー」と題するメンバーからのプレゼントコーナーもあった。司会のチープさんがサンタ姿で登場し、抽選で当たったお客さんがステージにあがって直接メンバーからプレゼントを受け取って握手してもらっていた。当たらなかった自分は残念だったけど、イベント感あって楽しかったなあ。
アンコールでは、千沢さんが客席に投げたパーカッションのスティックに一瞬触ったのに他の人に取られるというくやしい出来事が!
最後にはロックなアレンジのオリジナル?日本語詞による『ジングルベル』。
ロビーにはクリスマスツリー、物販スタッフもサンタ姿、客入れのBGMはクリスマスソングと徹底的に盛り上げる雰囲気。そういうエンターテイメントしたところもほんと好きだったわ〜。
わたしもこの日に合わせ、手製のクリスマスカラーの服を仕立て気分を盛り上げていきました。手製の服着てライブに出かけるの既にこの頃から…(笑)


年が明け、1988年1月21日、LOOK7枚目のシングル『ONE DIMEの夢』発売。
わあジャケットに4人全員の写真が載ってる!よかったあ〜〜

久々にシングルでチープさん作詩!そしてシングル初のはるきちさん作曲!


『ONE DIMEの夢』のPVは相変わらずの仮装シリーズ(動画あったけど見られなくなってしまった)。4人が消防士に扮し爆風に立ち向かっていくという内容。史上最高に過酷を極めた撮影。まじ危険!!!爆発音でいい曲が掻き消される〜〜〜(泣)



そして、ニューヨークレコーディングの成果である4枚目のアルバムが1988年2月に発売されます。(続)


つぎの話→ LOOKについての四方山話(その13)…4-2 OVER-LOOK(1988)


==========


Hello Hello!検索からこのページに辿り着いてくださった皆様へ。
80年代後半に活動していたバンド「LOOK(ルック)」について、2016年に回想し、少しながい文章を記しています。
運良くこの文章を拾ってくださり、何かしら感じることがあった方はどうぞ遠慮なくコメントを。
詳しい説明はこちら → 「LOOKについての四方山話」について