LOOKについての四方山話(その8)

3-1 WINGS(1987)


LOOKの2枚目のアルバムが出た頃、わたしはLOOKを通じ思い切った行動に出ます。
それは・・・
漫画同人誌への参加(笑)


ノートに鉛筆で漫画やイラストを描いて友達に回覧していたわたしですが、当時無謀にも将来は漫画家になりたいと思っていたので、この頃にはペンとインクで漫画を描くようになっていました。
アニメ雑誌から同人誌というものを知り、友達と地元で行われていた即売会(今で言うコミケ)へ行った時に、いくつか音楽系のサークルが出店していました。音楽のことを描いている同人誌があること自体驚いたし、漫画でコンサートのレポートが描けるんだ!と感激し、気に入った本を購入。
その本で次号の描き手を募集していたので、LOOKのことを描いて本に載りたい!と、連絡して描かせてもらいました。本は大学生の方が作ってたかなあ。アルフィーTMネットワークが載ってる中、LOOKのこと描いてたのはわたしひとりだけでしたけどね。内容はイラストを交えた『LOOKIN’ WONDERLAND』の全曲レビューでした。まだこの時コンサート行けてないし。
『少年の瞳』PVの仮装な4人。中3クオリティ。


ファンクラブのお便りコーナーにもイラストを送っていました。『少年の瞳』のPVの絵(同人誌に書いたのと同じモチーフ。ほんと好きだったなこの仮装w)描いたのがビギナーズラックで載ったな〜。毎回しつこく送っていたので「またこいつか」と思われていたのか、その後の掲載率は低かったんですけど。
あと美術でレコードジャケット描く授業があって、『少年の瞳』のジャケットを描きました。やりたい放題(笑)。こないだ引き出しの奥から発掘したレコードに紛れ、その時描いたレコードジャケットが出てきました。保管してあったんだね。うおう。
でも爆風スランプ(『無理だ!』の頃)のジャケット描いてた奴もいたんやで…
このようにLOOKと漫画(イラスト)という2大趣味を融合させることに成功?した中学3年生のことでありました。
もうLOOKの話だか自身の回顧録だかよくわかんなくなってきた…あっ読んでる方逃げないで…(笑)


ここで暗い話を少しだけ…
わたしは昔から運動が壊滅的にできない人間で、スポーツ至上主義の田舎の中学ではいじめられる部類の人間だったのですが、学校でつぶれずに済んだのは、趣味を通じ学校の外の世界に活路を見出したおかげだと思っています。
なので今つらい子にも、居場所は学校だけじゃないんだよってお伝えしたい。



この頃のLOOKの皆さんは、『LOOKIN’ WONDERLAND』リリースツアーを初夏から夏にかけ全国27公演、さらに秋の学園祭シーズンを挟み、ツアー「第2幕」として年末年始を挟んでまたもや全国28公演を行っていました。今考えるとすごい本数。年末の渋谷公会堂2daysは、資料見ると「X’mas special」と書いてありますね。その後定番となる年末のクリスマスコンサートはこの時から始まったんだ。ちなみに夏の公演も冬の公演も渋公は追加公演を行っていたようです。人気あったのね。
ま、中学生のわたしにとっては関係のない話でしたけどね…(泣)。高校生になったらコンサートに行ってもいいと親に言われていたので、それを一番の励みとして秋冬は必死に受験生の生活を送っていました。


そんな中、1986年11月1日LOOKの待望の4枚目のシングルがリリースされました。それが『追憶の少年』
ここでLOOKに大きな変化が起こります。まずジャケット写真。

とーる君ひとりしか写っていません。他のメンバーがいない!4人でLOOKだと思っていたわたしは少なからずショックを受けました。
前から雑誌でもとーる君をフィーチャーした連載をしてたりで、まあとーる君はリードヴォーカルでアイドル的な人気があるから仕方ないよね〜雑誌だからね〜とは思ってたんですが、レコードのジャケットってこれって…。今風に言うと「公式がそれやっちゃダメだろう!」です。
しかしこの後とーるひとり推し路線はさらに加速するのだ…ガクブル
もうひとつ、この曲は、メンバーではないひとが作詞をしていました。えっ…『LOOKIN’ WONDERLAND』の全員野球は…?
この作詞家さんはさらにこの先のLOOKに深く関わってくる方となります。


『追憶の少年』のPVは、また曲が頭に入らない系のPV!美しい曲なのになんでこの映像って感じでした(笑)。ロボットの中のひとは当時のマネージャー。川のシーンで千沢さんが絶対ロボット突き倒してるw



まあ納得できない部分はあったにせよ、楽曲はやっぱりいいし、何より「春になったらコンサート!夢見てた生のLOOK!」と息巻いていたわたしは無事高校に合格。


【以下書き忘れのため2016.3.16追記


1987年4月22日、5枚目のシングル『サヨナラ イエスタデイ』発売。

またとーる君しか写ってない!!!ひえええ〜〜〜
そして作詞家もまた、『追憶の少年』を書いたメンバーじゃない人でした。なぜ〜〜〜
ちなみにこのレコードは、珍しい「片面シングル」という形で出ました。A面1曲しか収録されていません。ウィキペディアのCDの項に「1986年、販売枚数ベースでCDがLPを追い抜いた。」とありましたので、下火となりつつあるレコードを売るための策だったのかもしれません。


そして『サヨナラ イエスタデイ』のPV。
とーるキスシーンに、全とーるファン激震!!!(わたしは痛手ナシw むしろキレイで好きだったな〜) しかしこのPVいったいぜんたいどんなシチュエーションなの…千沢さんがはるきちさん殴るシーンで必ずフくw
ちなみに前作のPVから、PVのオープニング部分にシングル前作がアレンジされたインストゥルメンタル曲がBGMに流れています(このPVだと『追憶の少年』)。そういうところはおしゃれだったなあ。インストははるきちさんがアレンジを手がけていたものと思われます。


そんな感じでLOOKに起こりつつある変化を感じつつも、当時のわたしは進学が決まった途端に夢を叶えるべく動き出します。それはLOOKの本を出すこと。しかも中学時代に参加した本のように、印刷に出して作るのです。


1987年5月にLOOKは3枚目のアルバムを発売します。そちらについては次回以降。(続)


つぎの話→ LOOKについての四方山話(その9)…3-2 WINGS(1987)


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80年代後半に活動していたバンド「LOOK(ルック)」について、2016年に回想し、少しながい文章を記しています。
運良くこの文章を拾ってくださり、何かしら感じることがあった方はどうぞ遠慮なくコメントを。
詳しい説明はこちら → 「LOOKについての四方山話」について