LOOKについての四方山話(その3)

1-2 BOYS BE DREAMIN’(1985)

LOOKのファーストアルバム『BOYS BE DREAMIN’』は1985年6月21日に発売されました。『シャイニン・オン 君が哀しい』がまだヒットする前ですね。
発売日違いますがジャケ画像こっちしか出ないので

BOYS BE DREAMIN’

BOYS BE DREAMIN’


前回「本格的にファンになったのは1985年8月末。」と書きましたが、その後資料(後述します)をひっくり返して見てみたら、7月半ばだったと自分で書いています。やっぱりきっかけは「ザ・ベストテン」のスポットライト?
どうもこのアルバムにまとわりついているのが夏の空気なので、おそらくファンになってほどなくアルバムを買い、夏休みじゅう(当時中2)ずっと聴いてたんだと思います。当時エレクトーンを習っていて、自室のエレクトーンの前の壁に彼らのポスター貼ってたなあ。アルバム買ったらもらえたやつだったかなあ…。


Side-A
1.シャイニン・オン 君が哀しい(アルバムヴァージョン)
作詞:千沢仁 作曲:千沢仁 編曲:LOOK


LOOK最大のヒット曲のアルバムヴァージョン。1コーラス目のAメロBメロが繰り返される形で、シングルにはない歌詞が追加されています。
鈴木とーるのハイトーンヴォイスによるサビはじまりが印象的なこの曲。この声に惹かれるのがLOOKへの一般的な入り口だと思われます。しかしファンになったきっかけを問われた時に、どの資料見てもわたくし一貫して「この曲の『曲』が好きだったから」と答えておりますね。それまでバラードはそれほど好きではなかったけど、この曲のドラマティックな展開に耳を奪われたようです。サビ、Aメロ、Bメロ、いずれも違う雰囲気。サビで転調してるのかな?
「こんな曲作れるひとがいるなんて!」が入り口でしたし、あとこのピアノに惚れたので、わたしの推しメンは自ずと決まっていたようなものでした(笑)
ちなみに当初はその推しメン(千沢さん)が歌う予定だったそうですが、キーが高すぎて合わないので(合わない曲を作るなw)、とーる君に歌わせたところぴったりだったという話を聞いたことがあります。今考えるとよかったねえって…
ラジオでオンエアされた1986年のライヴヴァージョン。追加されたアルバムヴァージョンの歌詞が聴けます。イントロの雰囲気違うなと思ったらサビはじまりじゃない!

シャイニン・オン 君が哀しい [アルバム ヴァージョン] / LOOK


2.スマイル・アゲイン
作詞:広石正宏 作曲:千沢仁 編曲:LOOK


でもって、さらに当初の当初はこっちがデビュー曲候補だったということを随分後になってから知りました。こっちだったら果たしてわたしはLOOKと出会えていただろうか?
いやいい曲です。キラキラしてる。彼らの真骨頂は、バラードの『シャイニン・オン〜』ではなく、むしろこっちなんじゃないかということに聴いているうちに気づく。この音楽性の幅の広さもLOOKの強み。ポップを体現したようなとーる君の声もステキ。
作詞の広石正宏さん=サックス担当のチープ広石。当時はいかつい見た目とかわいらしい歌詞の内容とのギャップに、ほんとにこの人が歌詞書いたのかな…と疑いつつ聞いておりました(失礼)。
こちらはデビュー1年前のライブ。アルバムに入ったのとアレンジほとんど変わってない。とーる君ハジけてるな〜

ルック/ スマイル・アゲイン 1984夏


3.ト・ビ・ラのむこうで
作詞:広石正宏 作曲:千沢仁 編曲:LOOK


千沢さんリードヴォーカルの、明るく疾走感に満ちた1曲。イントロのシンセの音から連なるサックス、ギターのカッティング、のっけから既にかっこいい。Bメロの大胆な転調にもゾクゾクする。歌詞の内容も今でもするっと聴ける内容。
何よりわたしこの曲で完全に千沢さんの声に惚れた!とーる君とは真逆の味のある低音がもうたまらなくて。推しメン千沢を決定付けた1曲。大好き。
これは『シャイニン・オン〜』のシングル盤B面でもあった曲。どういう理由でこの曲がB面になったのか、機会があったら聞いてみたい(絶対に機会なさそうだけど)。バンドの幅の広さを見せたかったのかな?千沢さんヴォーカルもバンドの売りにしたかったのかしら?
シングルで聴いたかアルバムで聴いたかどっちが先だったか覚えてないけど、いずれにせよ『シャイニン・オン〜』とは全く違う魅力に、このひとたちすごい!と思わされた1曲であることは間違いない。キリンジの『双子座グラフィティ』をラジオで聴いて気に入り、シングルを買ってみたらば『雨をみくびるな』がこれまた名曲で、このひとたちすげえ!と思ったのと全く同じ。
これもデビュー前。こちらはアレンジ若干違うが。この頃には1stアルバムに入る曲ほとんどできてたのね。それにしても千沢さんかっけーな!

LOOK ト・ビ・ラのむこうで feat チザワ 1984


4.KNOCK!!
作詞:広石正宏 作曲:山本治彦 編曲:LOOK


作曲に違うひとが登場しました=シンセ担当の山本はるきち。バンドのメインコンポーザーは千沢さんだったけど、はるきちさんも曲を書いているのです。後にとーるくんも作詞や作曲で登場し、メンバー全員が曲づくりの何かしらに関わっているいうところも、このバンドへの思い入れを深くした理由のひとつだったと思います。
クリスマス・イブの男の子のピュアな気持ちを歌った曲。「ときめき現象」という単語が時代を感じさせますな〜。
Aメロとーる君、Bメロ千沢さん、サビとーる君というツインボーカル曲。このスタイルはこの先幾度も登場します。
これはデビュー後だけどいつのライブだろうか。衣装の感じからすると87年ぐらいかなあ

のっく


なんか全曲レビューみたいな雰囲気になってきた〜あと意外とYouTubeにあるのびっくり!B面は次回。(続)


つぎの話→ LOOKについての四方山話(その4)…1-3 BOYS BE DREAMIN’(1985)


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80年代後半に活動していたバンド「LOOK(ルック)」について、2016年に回想し、少しながい文章を記しています。
運良くこの文章を拾ってくださり、何かしら感じることがあった方はどうぞ遠慮なくコメントを。
詳しい説明はこちら → 「LOOKについての四方山話」について