2012.9.1-2 東京

今年の話題は今年のうちに…


◆蔵前 結わえる

「寝かせ玄米」で有名なお店。野菜たっぷりの定食をチョイス。ごまあえが美味しかった!しかし冷や汁に魅かれうっかり寝かせ玄米じゃなくて普通の玄米ごはんの定食を選んでしまった。リベンジせねば〜。



蔵前界隈の下町風情を楽しみながら途中お店にも立ち寄りました。寄ったのはEAST SIDE TOKYO(オシャレシモジマ)、SyuRo、カキモリサルビア(ちょうど月1回の営業日に行けました。何かの取材が来てました)、cholon。

サルビアでそらのきくつした(東東京限定品。スカイツリー柄)を購入。
そういえばせっかくスカイツリーを間近で見られるエリアへ行ったのに、ぜんぜん気にしてなかったな(笑)


groovisions Lesson2012@銀座・ポーラミュージアム

発表以来のチャッピーリニューアルに伴う、チャッピーだらけの展覧会。展示数は思ったよりも少なかったかな〜(まあ入場無料ですから)。リニューアルは親指がついたぐらいしか確認できず。
服のディティールの再現性がさすがだなあと思う。ポロックチャッピーが笑えた(ハゲ頭のチャッピー…)。和服姿のチャッピーだけつま先が前を向いていた。
ここで清水の舞台から飛び降りる買い物をした。こないだ手元に届いた。


◆ローズベーカリー

雑誌で見かけて一度は体験しなきゃと思ったハイティー。
サンドイッチとキッシュ、フルーツサラダに焼き菓子。サンドイッチのパンはカンパーニュを使っているのかずっしり系。お菓子はどれも甘すぎずちょうどよい味。レモンクリームのカップケーキ美味。スコーンが好みの味だった。この日ついていたのはアプリコット入りのスコーンだったけど、クリームとジャムが付くならプレーンのものがよかったかな。
ただ、見てのとおり量はかなり多めなので普通は複数名でシェアするのがおねだん的にも適当だと思われます。でも、ひとりで行っても食べきれない分は持ち帰り用に包んでもらえたので、もちろんひとりで注文しても大丈夫ですよ。*1


次の用事まで少し時間があり、銀座らしさを感じたくてザ・ギンザに入ってみました。お菓子が売ってるほうの資生堂は何度か入ったことがあるのですが、化粧品が売ってるこっちの資生堂は初めて入った!資生堂のコスメは買いませんがパッケージなどはさすがデザイン良いですね。特に古くからある商品(粉白粉とか)が見られたのがよかった。ちょっとした美術館気分。ノートなどのオリジナル雑貨もありました(資生堂ねだんですが…)。
資生堂以外のセレクト雑貨も置いてあって、作家もののすこしひねりの効いたアクセサリーがおもしろかったです。


カンニング竹山単独ライブ「放送禁止2012」@銀座博品館劇場

実は今回の旅のメインはこれだったのです。
私はカンニングが好きでした。カンニングを知ったのはエンタの神様とか笑金に出ていたブレイク後なのですが、二人がテレビでネタをやると知ればと必ず見るようにしていました。二人とも自分と同い年ということもあって勝手に親近感も抱いてて。カンニングの漫才は竹山くんのキレ芸が目立っていた印象ですが、一度だけ中島くんが竹山くんよりも凄まじい勢いでキレ返したネタを見まして、とてつもないショックを受けたんですよ。このコンビ、これからどうなっていくのかなあ…!とますます楽しみになったそんな矢先、中島くんが病に倒れたのです。
闘病中に一度中島くんの復帰説が流れたことがありました。それを聞いたときに、中島くんが復帰した暁には、復活ライヴを見に行こう、東京でしかやらないのであっても絶対に生の舞台を観に行こうと心に決めていました。
しかし中島くんは結局、亡くなってしまったのです。


その後も竹山くんのことは気にかけていました。最近は役者としてなかなかよい演技もするし、ナイトスクープの探偵役やツイッターから垣間見える誠実な人柄にも好感を持っていました。
そんな中、竹山くんのツイッターから流れてきた情報。「今年の単独ライブでは中島のことを話します。DVD化、再演、地方公演の予定もありません。」*2


行くしかないと思いました。


さて、毎日のようにテレビに出ている人のライヴは初めて行くので、チケットがどれくらいのスピードで売れるのか想像がつかずもしかしたら即完…?とも思い、一般発売日の開始時間にコンビニの端末で取りました。出てきたチケットの席を調べてみると、1列目のほぼ真ん中…うわあ、とんでもない席が取れてしまった。はじめて行くのにいいのかなあ〜(笑)。


さすがテレビに出ている芸人さん。ロビーを埋め尽くさんばかりのたくさんのお花が届いていました。芸人さん仲間、テレビ局、演出の鈴木おさむさんへのお花も。

中にはお花じゃないものもあったりで楽しかったです。


死を笑いのネタにできるかといういわばタブーに挑戦した今回のライヴ。こんなことは相方が亡くなった自分にしかできないと決意。また、中島くんが今度七回忌を迎えることもあり、以前からそのタイミングで中島くんのことをライヴで話そうと決めていたそうです。
カンニングの歴史にはじまり、中島くんの発病、闘病、死、そして葬式に至るまでに起こったおもしろすぎるエピソードを次々と紹介。中島くん自身についての話もあれば、二人を取り巻く事務所の人、そして芸人の先輩や仲間が中島くんの死の現場で起こしたエピソードもありました。これを2時間余り、同じ中学の後輩でもある髭男爵ひぐちくんが進行役に入る場面もありましたが、ほぼひとりでエネルギッシュに話し尽くすのです。


意外だったのは、漫才上では気弱キャラの中島くんが、実は私生活では非常に短気でおまけにギャンブル好きだったということ!上京のきっかけは当時働いていた料亭の先輩とケンカ沙汰になったから。ブレイク前に抱えた何百万もの借金はパチンコの当たりのみで半年で完済。療養休業中はそれまでやったこともなかったネットを駆使して全国の馬券を買いまくり当てまくり、寝る暇もなく仕事をしていたときよりもひょっとしたら稼いでいた…などなど、あの温厚そうな中島くんのイメージをことごとく覆す驚きのエピソードが満載。(もっと驚くことがあったのだけどここに書くのがはばかられるので…(笑)そのネタは中島くんが最後に骨になってしまった時のエピソードで見事にオチを飾っておりました。)


愛すべき先輩・ブッチャーブラザースのぶっちゃあさん、空気が読めないマネージャー兼運転手の中田くん、酷い事務所(笑)サンミュージック、おもしろキャラのオンパレードに笑いが止まりませんでした。


あと、びっくりしたのがゲストにアンタッチャブルの柴田くんが登場したこと!
アンタッチャブルの漫才が好きだったので、柴田くんが突然休業してしまい残念に思っていました。今は復帰してラジオのレギュラーの仕事もしているそうです。ただし、皆さんご存じのとおり復帰後もザキヤマと漫才をすることはなく…。
ライヴでは柴田くんを相方に、カンニングの漫才を復活させようという流れに。ところがなんだか様子が変。竹山くんが「練習と全然違うことするな!」とキレると、柴田くんはあの飄々とした様子で「だっておもしろいんだも〜ん」と。でも、漫才の途中では「俺も漫才したかったんだよ!太った人を叩きたい(=ザキヤマにツッコみたい?)んだよ〜!」と、おもわず本音をポロリ。竹山くんも久しぶりの漫才でなんだかいきいきしてる。ステージの上で嬉々として漫才をする二人に感激してしまいました。これだけでも、ほんと見に来た価値があったな〜!
ゲストが出ることは当日まで秘密で、私が見なかった1日目はアンジャッシュの児嶋くん、3日目はHi-Hiの上田くん、と日替わりで登場したそう。上田くんも捨てがたかったけど、やっぱり私は柴田くんの方がうれしかったな!幸運でした。
舞台をハケようとする柴田くんに竹山くんが「中島に何かひとこと言ってけ」と。すると柴田くん、中島くんの遺影に向かって、
 「死んじゃダメ!」 だって。
とても印象的なひとことでした。


竹山くんはライヴ中に「今日はカンニングの葬式」だと言ってました。みんなでおなかの底から笑ってこのお葬式の場に居合わせることができてほんとによかった。そして、これだけのネタを提供してくれる面白い先輩や仲間たちがいて、竹山くんはほんと幸せ者だなあって思いました。あれ?なんかいい話的なシメになってしまった。
きっとご本人はこんな話のシメ方、気に入らないかもしれないね(笑)


山の上ホテル

東京へ行く時はほぼ100%ライヴがセットなので、宿はともだちとライヴの打ち上げ後、夜遅く帰ってきて風呂入って寝るだけのところ。宿は基本金をかける部分ではありませんでした。
この宿にはずっと泊まりたいと憧れていたものの、おねだんもそこそこだし上記の理由で長年見送っておりましたが、今回はライヴがセットとはいえ完全ひとり旅で時間に余裕もある。年齢も年齢だしそろそろ泊まってもいいんじゃない?と自分にお許しを出しました(笑)。運良く予約が取れたので、念願の初宿泊です!


ライヴが思いのほか長時間で、宿に到着したのは結局夜の10時前。
[
私は別館に泊まりました。部屋までボーイさんが案内してくれて、冷たいお茶も出ました。




備品にことごとくヒルトップのマークとあの手書きフォント。何もかもがいちいちかわいらしい。


そして翌朝。ずーっと憧れだったてんぷら山の上の和朝食をいただきます。

司馬遼太郎がこういう朝食が食べたいと当時の料理長に話をして生まれたという逸話があるこの朝食。

きれいな盛りつけ。品数もたくさん。そして、おかずの味付けがほんとによい塩梅!宿の朝食というと「ごはんのおとも」的な味付けが濃いものが出がちですが、一品一品が料理として成立してます。名物のちりめん山椒、美味しかった。おみやげもあるけどおたかいの…もうちょっとちいさいサイズでおてごろねだんのものがあればよいのに。


朝食後は館内探検ののち、ロビーでコーヒーをいただきました。





もうちょっとゆっくりしたかったです。また泊まりに来よう。朝食だけ食べに来てもよいかな〜。


◆「具体」−ニッポンの前衛 18年の軌跡@新国立美術館
1950年代から70年代にかけて活動していた関西の現代美術グループ「具体」。白髪一雄や元永定正もメンバーでした。10年ほど前に芦屋で行われた回顧展を観に行って以来ファンに。意外にも関東での具体展は初とのことで、目新しい展示もあるかなと思い足を運んでみました。
展示に関しては芦屋の展示と内容はほぼ同じで、展示方法も芦屋の方がおもしろかった。でも、こうして再び作品を一同に見ることができただけでも満足。展覧会の入口が村上さんの紙を破る作品の再作成なのはよかったなー。あと、具体を紹介した当時のニュース映像(これが芸術だと言われてるがみなさんはおわかりになりますかな?的な内容(笑))や、具体最後の大仕事と言われている大阪万博での「具体美術まつり」の映像(めちゃバカバカしい。万博からおかね出してもらってあれやってたかと思うとおかしさ倍増だった)を全て見られたのもうれしかったです。
電気服の田中敦子さんの作品がやっぱり好きだなー。

元永定正さんの初期の作品が再制作されてました。


◆リトルプレスフェア@中目黒COW BOOKS

ちょうど開催していたので行ってきました。お目当ては岡本仁さんの本。
本秀康さんとせきしろさんの本の内容がどストライクだったにも関わらず、財布の関係で閲覧だけで諦めました。特に本さんのはイラストはもちろん、デザイン、アイディア、ユーモアと総合的にめちゃくちゃ良かったので、ぜひ廉価版を作ってほしいものです…表紙のレコスケ手彩色じゃなくてもよいのでー。
ひとり1冊しか買えないのが残念でした。あと、販売数が極端に少ない(特に製作数に比して販売数が極端に少ないのはなんだろうなって思っちゃいました)。お店としていろいろ考えるところはあるかもしれないけど、もうちょっと取扱数が多いといいなーと思いました。
あとCOW BOOKSはなんべん入っても緊張する(苦笑)


◆珈琲の店ドゥー

東京に来ると毎回目黒に泊まっていた時期があり、目黒駅近くのこのお店がいつも気になりつつ、入ったことはなかった。
今回、ちょっとひとやすみできるところはないかなと思いついたのがここだった。
思ったよりも狭いお店で、カウンターは常連さんでいっぱい。でも年寄りばかりでなくそこそこ若いお客さんも来る。いい雰囲気だった〜。小腹が空いたので頼んだクロックムッシュもちょうどよい量だった。調べてみたら開業40年近いお店らしい。
10年前だったら中目黒のオシャレカフェに入ってたと思うけど、今はこちらの方がしっくり来るし、むしろ入りやすい。


最後にmina perhonenとアルキストットへ。本店では京都店で何度か接客してくださった男性店員さんと再会を果たせて、しかも覚えていてくださっててうれしかった!年に1、2回ぐらいしか行けてなかったのに。2012a/w→は立ち上がったばかりで、目当てのアイテムも9月中旬発売予定とのことで見られませんでした。

アルキストットのこども服売り場でどうにも気になりだしたら止まらず、maluのにぎにぎを連れて帰ってきてしまいました。旦那に実用的じゃないものを買ってくるなんて珍しいと言われましたよ(笑)ショッピングバッグが新しくなってた。


今回、品川からのアクセスにバスが案外使えることを発見(東京に通い続けてウン十年、はじめて気づいた…)。六本木も1本で行けるし、白金から品川は時間もかからない。品川は地下鉄が通っておらず意外とアクセス悪いので、道さえ混まなければバスという選択肢もアリかと思います。乗り場だけ迷うので調べたほうがよいかも。ただし、品川駅は東京駅に比べコインロッカーの数が少ないので要注意。


長年の夢を叶えるのがテーマのような旅でした。
最後におもしろ物件。

*1:しかし、鎌倉で行ったbillsといい、こういうプチセレブなお店に行列できてるのを見ると、不況ってどこ吹く風…?と思ってしまいます。まあ自分もそこに並ぶひとり、ではあるのですが。

*2:その後、各所から強い要望がありDVD化する予定となったとか。