2012年8月に観たもの記録

最近あやまって携帯の写真を全消去してしまったので記録写真がいろいろないです。


2012.8.4(Sat)モアリズム@大須・モノコト

かつてカリフラワーズというバンドがありまして、一度だけライヴを見たことがありました。大阪で行われた友人の企画イベントに、出演者の一組として出ていたところを。ファンクやブルースを下敷きとしたかっこいいサウンドと、しぶい声のヴォーカル、笑えて泣ける曲たち…一気にハマってしまいました。
その後ライヴを見られる機会はないものかと思っていましたが、名古屋ではなかなかお目にかかれず、そのうちにバンドは解散してしまいました。
そのカリフラワーズのヴォーカルとドラムの人が新たにはじめたバンドがモアリズムです。名古屋近辺にも何度かライヴで来ていたものの、なかなか日程が合わず、この日ようやく初めて見ることが叶いました。ただし、この日はドラムの人が脱退を発表して間もなくという、バンドにとってはちょうど転機の時期だったようで。
そんなわけでこの日はドラムレスの3人でのライヴ。カリフラワーズよりもゆる〜りとした雰囲気の曲が多い。ナカムラさんは相変わらずよい声だなあ。すてき。
松たか子阿部サダヲの映画『夢売るふたり』のサントラも手がけていて(彼らはカリフラワーズ時代からずっと『ゆれる』や『ディア・ドクター』など西川美和監督の映画音楽を手がけているのだ)、この日もエンディングテーマのさわりの部分のみ演奏されました。ギターの音色がすばらしい。
笑える曲やナカムラさんの流暢なMC(自己紹介で「司会進行」って言ってた)、コミカルなステージアクション(ウッドベースの背中弾きやリンボーダンスしながらギター)もあって、楽曲をよく知らなくても充分楽しめるライヴでした。また名古屋に来たらライヴ行きたいな!
後日会場で購入したライブ盤を聴いたのだけど、ドラムが入っていてもあまり印象が変わらなかった(笑)

2012.8.15(Wed)@鶴舞・KD Japon
タイニーバンパクvol.61[酒井己詳(東京) / しょうにゅうどう(ett西本さゆり+カタリカタリ河合) / いなはたえみ / tomoyo]

カタリカタリ河合くんとEttさゆりちゃんの新ユニット・しょうにゅうどう。「初ライヴです」と言ってたもののフレッシュさが全くないこのふたり(失礼ですよ)。Ettとカタリカタリの共作曲もあり、私も幾度となくこのふたりが同じステージに立って歌っているのを見ている。が、ちゃんとユニット名をつけてがっつり練習したのは初めてとのこと。
新曲はしょうにゅうどうのテーマ(人を食ったような内容なので河合くん作かな?)ともう1曲(これはさゆりちゃんっぽかった)。あとはお互いの持ち歌や共作曲、カヴァーで、これまでに聴いたことがある曲がほとんど。しかし、ふたりとも味のある声なので悪くないわけがないのです。担当楽器で、さゆりちゃんが木琴を弾いていたのが珍しかった。
まだ曲数が少ないためかMCが結構長く、おもしろい話が多かった。河合くんが法隆寺へ行った話をしたら、さゆりちゃんが「登ったんですか?」と。河合くん「登ったら捕まります」(笑)。さゆりちゃん、日本の歴史とか好きそうなイメージだけど意外に疎いのねえ。
今回だけにしておくのはもったいない顔合わせなので、もっとがっつり練習して披露の場を増やしてほしいな〜って思います。

2012.8.17(Fri)@新栄・CLUB ROCK'N'ROLL
360℃ぐるぐるフロアライブ(仮) [紙コップス / カーリーズ / いとまとあやこ]

久しく紙コップスのライヴを観られてなくて観たいなーと思い、急遽当日に行くことに決めました。
予定開演時間を40分も押したのはキツかったけど(苦笑)、始まってしまえば非常に楽しいライヴでした。タイトルにあるとおり、この日は3バンドが客席をまるく囲むようにセッティング。それぞれの持ち曲を1曲ずつ順番に演奏し、その演奏には他のバンドも加わるという、たいそう趣向を凝らした内容。
最初は出演バンドのメンバー全員で、客席に作ったビールケースの円卓で紙コップスのコップの曲。(↓コレ)

紙コップス

3人で演るのも一苦労しそうなこの曲を、なんと総勢10名ほどで演奏したのです!失敗も味のうち。なかなか見応えありましたよ〜。
演奏した曲の数こそ普段のライヴよりも少ないぐらいだったのですが、なにしろ最初から最後まで飽きさせない。演るほうは準備が大変だったと思うけど、とてもいい企画だと思いました。ガールズバンド・カーリーズの人気が高かったな〜。
最後の曲では全員がステージに集合し、かくむくん指揮・きくちゃん伴奏で紙コップスの『合唱』を。当日配られたチラシの裏に歌詞が印刷されていて、客席も合唱に参加できたのがうれしかった。紙コップスの曲に始まり紙コップスの曲に終わるというのが、なんともじーんときましたね。
途中、いとまとあやこの『酔いどれウサギ』という曲に合わせ、まっちがブキミなウサギのコスプレで舞踏しながら登場(下半身は紙オムツ)。結局、最後までその格好で出続けたのですが、予期せぬアンコールを求められ他のメンバーが何を演ろうか相談している間、そのブキミな格好のままひとりでアドリブの歌を歌って場をつなぐ姿がなんとも気の毒でした(笑)。

2012.8.19(Sun)@鶴舞・KD Japon
2012年8月19日夜の音 vol.2[泊+稲田誠 / トンチ / Ett]

好企画でした。お互いがお互いに触発されたのか、3組とも丁寧に音を紡いでいたのが印象的。その3組のテンションが結実したようなアンコールのセッションも、それはそれは痺れる演奏で思わずじーんときてしまいました。泊のサポートの稲田誠さんが、トンチさんの時にゲストで歌った自身の持ち歌がとってもよかった。泊は独特の世界。戦前歌謡へのオマージュ。

2012.8.25(Sat)@鶴舞・KD Japon
おんがくはみんないい子ですvol.12 『シティライツ2巻発刊パーティー』[大橋裕之(漫画家) / 九龍ジョー(ライター) / カメラ=万年筆(東京) / ジェット達 / てんしんくん(fromジョセフ・アルフ・ポルカ) / 大橋裕之監督作品映画『A・Y・A・K・A』上映]

大橋裕之さんの『シティライツ』第2巻発売記念…だったはずが、『シティライツ』を連載していた『モーニング・ツー』のちょうどイベント時に発売されていた号でなんと最終回を迎えたという…期せずして「連載おつかれさま会」になってしまいました。
大橋さんの漫画は大橋さんにしか描けないので、これからも漫画がんばってほしいです。『シティライツ3巻』は11月22日発売予定!最終回感動的なので読むべし。
大橋さん監督脚本・前野健太主演の短編映画『A・Y・A・K・A』の上映もありました。以前からウワサには聞いており、ようやく見ることができた。古本屋(ロケ地:吉祥寺バサラブックス)を舞台とした三角関係のお話。登場人物がほぼ全員役者ではなくしかも台詞はアドリブだったと聞いてびっくり。おもしろすぎだよみんな…。
ライヴではトリに出演したカメラ=万年筆が印象的でした。女性1人男性3人のグループかと思いきや男性2名がメンバーであとはサポートらしい。ずーっとソフトな女性ヴォーカルで80〜90年代的なちょっとひねったポップス(富田ラボとか好きそう)を展開していたのだが、アンコールに突然メンバー2人だけで全く毛色の違う歌を歌って、ちょっと背筋がぞっとしました(笑)。おもしろー。