2012.6.9-10 大阪(プラスちょこっと7.7と7.15も)

大阪へ行くのはいつもライヴのついで。日帰りできる距離なのでゆっくり回ったことがない。今回はライヴ抜きで普通に(笑)旅行しました。


今回の参考書。

d design travel OSAKA

d design travel OSAKA

D&Dのこのシリーズほんとヘタなガイドブックより頼りになる
大阪のぞき

大阪のぞき

ガイドブックというよりは、木村さんが好きな大阪のあちこちに関するエッセイと、印象的なところを切り取った写真。乙女すぎず渋すぎず、とにかくセレクトが絶妙です。こちらを見て訪れたところや食べたものにはハズレがない。ちなみにエルマガジン社から刊行。


◆ROOM CAFEロカ

エルマガジン社から出ているレシピ本を見て以来、気になっていたお店。ほとんどの人が日替わり定食を頼む。どのおかずもやさしい味でおうちのごはんという感じ。でも、この品数は家庭ではなかなか出せませんな〜。美味しくいただきました。
名古屋にこういう店がほしいのよね。夜に女子ひとりでお酒抜きでもごはんが食べられるお店。


万博公園

移転前の国立国際美術館に行くために何度か来たことがあります。太陽の塔も何度も見ているはずなのに、いつも圧倒されてしまう。


国立民族学博物館特別展「今和次郎 採集講義─考現学の今

今回大阪に来ようと思った目的。
今和次郎さんは考現学を生み出した人。街の観察人。人から見れば取るに足らないことを実に細か〜く調べて、これまた細か〜い絵にまとめる。1枚の絵としても完成しているし、味があるし、デザイン的にも優れているのです。明治から昭和の戦前に活動されていたんだけど、作品は全く時代を感じさせず、今見ても発見が多い。
中部地区の人(アラフォー以上)は必ずどこかで目にしている、かつて中日新聞の連載でおなじみだった岡本信也さんコーナーがあったのに驚き。
岡本さんの奥さんが作ったパッチワーク作品とか、田中千代さんのコレクションの古い洋服(この企画展もあったらしい、見たかったなー)、朝ドラ『カーネーション』で使われた洋服など、布ものの展示がどうしても気になりました(笑)。『暮しの手帖』の『京暮らし』の大村しげさんの生活道具コレクションももう少しじっくり見たかったです。



おやつに、ロカの近所にある餅匠しづくの和菓子。桃大福ジューシー!


で、せっかくみんぱくまで来たので本館にも立ち寄ってみました。噂には聞いていましたがとにかく資料の収蔵量が尋常じゃない。ついでに見るとこじゃない(笑)。つか、これ1日で回りきれるのかな・・・?


◆大阪日本民芸館

民芸館がこんなところにあったとは。展示点数としてはそれほど多い印象ではなかったのですが、ゆったりじっくり見られる雰囲気です。ミュージアムショップがなかなかの充実ぶりですよ。すっきりした空間でみんぱくとの落差が(笑)


万博記念館も見たかったけどタイムアウト。敷地も広いし、とても1日じゃ回りきれないねえここは。


◆重亭

ここに来るのは二度目。前回はハンバーグを食べました。今度はポークチャップを食べようと決めていました。まずはビールのアテにオムレツ。半熟具合がたまらない。少し懐かしい油の香り。そしてお待ちかねのポークチャップ。柔らかい厚切り豚肉のソテーに、しょうがとねぎも少し入ったちょっと中華な味わいもあるしょうゆ味のソース(あんかけ風)。まんぞくー。旦那はメンチカツ。


◆リーチバー
憧れの場所。ここへ行くためにわざわざ行ってみましたよリーガロイヤルホテルへ…。
テーブル席も多く案外広い店内、照明も意外と明るめで賑やかでした。時間的に宴会の二次会使いの人が多かったかな?そもそもバーというものにほとんど入ったことがなかったので、勝手にしっとりとしたムードをイメージしすぎていたのかもしれません。でも、逆に入りやすい雰囲気でありがたかったです〜(笑)。


◆御舟かもめ・朝ごはんクルーズ
D&TRAVELに掲載されていて、船の上で朝ごはんっていいな!と気になり、予約。梅雨入りして天気が心配でしたがなんとかもちました。天満橋の桟橋から出発。定員8名のちいさなクルーズで、若いカップルと同席しました。デートの邪魔しちゃって悪かったかしら〜。
ちいさな船の上でアウトドアで朝ごはんをいただきながら、大阪の街の中を流れる川を走ります。

朝ごはん。コーヒー美味しかったです。

船長さんが運転しながら時々マイクで解説をしてくれます。古くから残る橋をくぐり(最古は大正時代)、新旧の建物が並ぶ都市の風景を楽しみ、川面の緑も満喫。有名な桜の名所である造幣局も近く、桜の季節のクルーズは毎年予約でいっぱいだそうです!川から街を眺めるという体験がとにかく新鮮で、とても楽しかったです!風を感じながら水面から低い位置から見るというのも、水上バスなど大型の遊覧船にはない魅力かもしれません。競技用ボート、カヌーやパドリング、水上スキーなど個人で川に親しんでいる人が案外多いことにも驚きました。


◆Bird coffee

オリジナル家具を作るショップTRUCKのカフェ。TRUCKの移転オープンの報を聞いて以来、ずーっと行きたい行きたいと思っていましたが、場所が場所だしいつ行っても満員で順番待ちと聞いていたので、なかなか行けず…開店直前に行けばさすがに大丈夫だろうと考え、今回ようやく足を運ぶことにしました。
できるだけ簡単に行けるルートはないものか調べていたら、天満橋から市バス1本で行けることを発見。乗車時間は30分近くあるけど、200円で行ける。緑一丁目のバス停で降りて徒歩5分ぐらいかな。公式にも載っていないルートです。
開店5分ぐらい前に着いたら既に6〜7組の行列がありましたが、運良く待ち時間なく入れました。
メニューはケンタロウと一緒に考えたものだそうです。私は憧れのBirdライス。お肉はしょうが味。野菜にもそれぞれ違う味付けがしてあって食べ飽きない工夫がされていました。キャベツがごま油味でさすがケンタロウレシピ(笑)。あと、かぶにアンチョビを刻んだらしいものがまぶしてあって粋な隠し味だなと思いました。たまごは固ゆで、半熟がよかったな〜。旦那はチキンカレー。やさしい味でした。
お店の雰囲気もばっちりで(後から新築だということを知り驚き。リノベーションかと思った…)、旦那が食後のコーヒーを追加でお願いするくらい、居心地がよかったです。
警備員さん(女性)がいたのにはちょっとびびりましたが、窓越しに様子を見ていたら近所の小学生に慕われているみたいでなんだかなごみました。
TRUCKも少しだけ覗きました。ソファーに座ってみたり。寝られそうなでっかいふかふかソファー、いいなあ〜。


天王寺動物園
2日目の予定が決まらず思いついたのがここ。調べてみたら国内でも珍しいカバの水中展示があるらしい。

場所は通天閣のお膝元・新世界。ほんとにここに動物園があるのかしら?と半信半疑のまま歩いていくと高速道路の高架下にあらわれたエントランス。すごい場所にあるんだなあ…。
お目当てのカバは、カバ舎清掃のため1頭のみ展示。しかもプールの中でほとんど動かず。一度水の上に顔を出したときにちらっとこちらを向いてくれただけで、ほぼおケツしか見られなかった(笑)…ちと残念。


入口付近のジャングル風ゾーンは今っぽく改装したのかな?という雰囲気だったが、足を進めていくとかなり昔ながらの施設が残っている。レトロ、というか全体的に古ぼけた印象は否めず、展示のない空の檻もたくさんあり、大阪市やっぱおかねないんかな…と若干せつない気分に。せめて展示の工夫でカバーできないものかとも思うけど(豊橋ののんほいパークは飼育員さんの手作り解説が多く親しみが持てました)、そこまでの人手すらまわらないんだろうなあ。
来園者はめちゃくちゃ多かったので、レジャー施設として人気はあるみたいだから、もうちょっとがんばってほしいな〜って思います。

園内でBirdでテイクアウトした名物ドーナツをおやつに食べました。今流行のふわふわ系ではなく、しっかり目の生地。粉は全粒粉でイーストも入ってるのかな?今までに食べたことのない食感と味。また食べてみたい。今度は揚げたてがいいな〜。
放し飼いされたホロホロ鳥が鬼のように寄ってきて怖かったよ〜(苦笑)。


◆美津の
今回の旅の最後はお好み焼きの名店。大阪にお好み焼きのお店は限りなくあると思うんだけど、結局いつもここに行っちゃう。帰りの電車を19時に予約していて、焦るのもなんだしと17時半とかなり早めにお店に入ったらなんと満員。30分ぐらい待ち時間がかかるかもって言われました。すごい。(早めに行ってよかった〜)
冷や奴、しょうゆ焼をアテにしつつ、シメに美津の焼。具だくさんを生地でふんわりまとめ、てっぺんには半熟たまご。混ぜ焼きなのに軽く食べられる。ほんと、名作です。


☆おまけ:7月にもライヴついでに2週連続で大阪へ。さらにちょこっと大阪を巡ってきました。


◆7/7
エルマガジン系のムックに必ず掲載されているきんつばのお店「出入橋きんつば屋」。土曜は早じまい、日曜は休み、賞味期限はその日じゅう、梅田から少し離れた場所にある、と条件がなかなか合わなかったが、今回ようやく条件が整い足を運びました。

梅田の喧噪を離れ、お店の並びも途切れた場所にある、ちいさな少し古いビルの1階。そんな少しへんぴな場所なのに、入れ替わり立ち替わりお客さんがやってきていました。

結局翌日のおやつに少しトースターであぶって食べました。極限まで甘さを抑えたあんこが美味!きんつばってほとんどあんこだから1個食べれば充分というものが多い中、小ぶりでつまみやすい長方形のフォルムもあいまって、これは何個でもいけちゃいそう…。男性にもウケるというのがよくわかる。



東梅田の駅すぐ近くの地下街にある喫茶サンシャインでホットケーキ。スポーツ新聞片手のおじさんもいれば若い女子2人連れもいて雑多な客層が良い感じ。そのうち妙齢マダムの大会合がはじまったが、不思議と読書の邪魔にならなかった。


梅田第1ビル〜第4ビルの時が昭和で止まったような雰囲気がツボであった。



帰りの新幹線ではり重のビーフカツサンド。ライヴ会場へ行く前に立ち寄ったデパ地下で見つけてちょっとフンパツしてしまいました。おいしかった〜!!


◆7/15
天満橋へ。6月に御舟かもめに乗船した場所です。この日は大きな手こぎボートの大会が行われていてとてもにぎやかでした。


喧噪を離れ目指すは喫茶星霜。

評判通りの静かでしっとりとした空間でした。調度もいちいちかっこいい。



はじめて訪れる中崎町。古い家がひしめきあう狭い路地に小さなお店がたくさんあります。サクラビルのダンドゥリオンとFUTURA、なつかし文房具のムロラボ、古道具のdemokura(むちゃくちゃ雰囲気よかった)、レトロ印刷でおなじみのJAMなどに寄り道しつつ向かったのはiTohen。

このフレンチトーストが食べたくて〜! 暑かったのでドリンクはふだんは頼まないアイスコーヒーに。外カリッ中ふわふわで最高だった。アイスと生クリームのダブル添えもポイント高いですね(笑)
駅からは少し離れた場所にありますが、このフレンチトーストは食べに行く価値があると思いますよ〜。がんばれば梅田から歩いて行けないこともないです(実際、私も帰りは梅田まで歩きました)。
iTohenはギャラリーカフェで本もたくさん取り扱っているお店です。雑誌などで見る情報ではもっとこじんまりとした手作りっぽい空間かと思っていましたが、想像以上に開放感がありすっきりしたおしゃれなところでした。品揃えは名古屋のON READINGに似ていると思います。ギャラリーも立派。


しかし休日の梅田の人の多さは殺人的だったな…