2012.5.6 静岡

芹沢銈介美術館の企画展に行ってみたくて、ひとり静岡旅行を計画しました。
芹沢銈介美術館には一度行ったことがあるのですが、そのときはD&DEPARTMENTへ寄って駅でおみやげを買っただけ。前回よりも充実した内容の旅にしたかったので、2冊参考書を買ってみました。

d design travel SHIZUOKA

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静岡百景

静岡百景

行きは在来線を乗り継いで約3時間。金山から浜松がノンストップだったので乗り換えが2回で済みました。


◆Oak

カレーとコーヒーの店。日替わり2種からコンビネーションカレーを注文。やさしい味です。ヨーグルトドリンクも思った以上のボリュームで大満足。
暑い日だったのでコーヒーではないものを頼んでしまいましたが、今度はコーヒーも味わいに来たい。雰囲気がよく雑誌や本もたくさん置いてあります。こんなお店近くにほしいなあ。
Oakは伊勢丹の近く。静岡駅から徒歩10分余りで到着。駅からはずっと商店街が続いている感じ。商店街もシャッター街ではなく、賑わいがありました。


◆芹沢銈介美術館
静岡駅に戻り、バスで芹沢美術館へ。

芹沢銈介美術館は登呂遺跡の隣。

芹沢さんの作品は着物やのれんなどが有名ですが、この展示はお店の看板やメニュー・包装紙・マッチラベル、うちわ・カレンダー・座ぶとんなどの雑貨、本の装丁など、普通の展覧会では漏れてしまうような作品郡が主体。カーテン地はマリメッコを意識した北欧調の大胆なデザイン。変わったところでは1950年代のJALの観光パンフや懸賞もののお皿、株券のデザインなんてのも。
テーマ的にも好みの内容で行って良かった!もし図録を作っていたなら欲しかったなあ。せめてもの思い出に絵はがきセットを買いました。

会場内では特別に静岡茶の無料呈茶もありました。これまで味わったことのない旨みのあるお茶。煎れ方で変わるそうです。勉強になったー。
前回行ったときには見られなかった土日祝のみ公開の芹沢銈介の家も見学。外から見学するのみでしたが、質素ながらも趣のある家でした。
家を見学している間にみるみる間に空が暗くなり、強風が。そしてばらばらと大粒の雨が落ちてきました。まずい!とダッシュで次の目的地に。


◆登呂もちの家

登呂遺跡・芹沢銈介美術館のすぐ近くに安倍川餅を食べさせてくれるお店があります。お店に駆け込んだ途端にどしゃぶりになり、間一髪のところでした。
おもちが柔らかくてきな粉たっぷりで美味しい。芹沢銈介の家のような民家風なつくりの内装にもなごみました。
食べ終わる頃には空が明るくなって雨もやんでいました。


◆大やきいも
『静岡百景』には何軒か静岡おでんの店が紹介されています。中でも目をひいたのがこの店。店名も不思議。D&Dの方にも写真はないもののレポートが載っている。気になるけど、市街地から歩いて行くにはちょっと遠そう…でもやっぱり行きたいところへ行くべき!幸いバス停から近く、バスの本数も多そうなので、バスに乗って行ってみることに。

お店に入ってすぐおでんの鍋が…!奥には店名の由来となった大きな焼きいも用の釜が(3つ4つあった気が)。

牛すじのだしで、だし粉と青のりをかけて食べるのが特徴。これをかけるもの、どこかで見たことがあると思ったら、富士宮やきそばでした。静岡名物の黒はんぺん、ラスト1枚だったみたい!ラッキー。軽くてついぱくぱく食べられてしまい、じゃがいも追加。
客は最初私ひとりだったのですが、間もなくカップル2組、ちいさいこども連れの家族といっぱいに。近所の人なのかおでん、焼きいものテイクアウトのお客さんもひっきりなし。壁に貼ってある手書きのメニューなどなんとも味わいある店内。ついつい長居したくなるけどアルコールはないのでご注意を。おにぎりなどごはんものや、夏はかき氷もあるそうです。
おみやげの大学いもは翌朝食べました。朝食にもぴったりのあっさり味。寒い時期には焼きいもも食べてみたいな〜。


伊勢丹
旅先ではデパ地下に寄るのが楽しみ。地元の名産品コーナーでおみやげを買うのです。最近モノに執着がなくなってきたので、おみやげも食べ物が中心。駅のおみやげ屋さんでも買えるけど、デパ地下の方が調味料などより日常使いにうれしいものが揃っている感じがします。

静岡おでんの感動そのままにだし粉と青のりのブレンド(笑)←ちゃんと売ってる。これは外せない黒はんぺん。トリイソース。定番おやつあげ潮。
それから立ち寄った静岡市美術館のミュージアムショップで特製チョコも購入。静岡市美術館は駅前のビルの中にあるきれいな空間。セルフサービスのカフェもありミュージアムショップとともに展示を見なくても利用できます。ちょっとした休憩にもよいかも。


しまおまほ×渋谷直角トークショー「直角主義のガールフレンド」@ヌーベル・ヴァイブ

たまたま静岡に行こうと決めていた日に行われたトークショー。でも20時開始なんでさすがに無理かな〜と思いつつダイヤを調べてみたら最終の新幹線が22時54分であることが判明。22時終演予定だから大丈夫かも…!と予約してしまいました。
雑誌『relax』が大好きだったので、relax亡き後も直角さんのことは気になる存在ではありました。やっぱりすごい!と思ったのは『コロコロ爆伝』の単行本を読んだとき。ブログ「ロベルトノート」をまとめた単行本『直角主義』もいい本。直角さんの文章には、読み手がなんとなくしか知らない世界でも、楽しく読ませる力があると思います。

定本コロコロ爆伝!! 1977-2009 ~ 「コロコロコミック」全史

定本コロコロ爆伝!! 1977-2009 ~ 「コロコロコミック」全史

直角主義

直角主義


relax亡き後仕事がなく活動の場はほぼmixi日記しかなかったという直角さん、「あの頃のマイミク」をすごく大事にしてるんです!と力説すると、しまおさんもmixiにめっちゃハマっていたことを暴露。結局トーク前半の1時間、ほぼmixiの話題に費やされる…2012年にここまでmixiを熱く語っている場が果たしてあっただろうか(笑)
後半はお互いの昔の恥ずかしい写真の公開あり、主催者の方が準備していたrock the rootsの映像あり(高樹さんとかシンバルズとか出てた)、90年代話など。
そして、話題は直角さんが常々気になっていたという「サブカルライターのプール」に。黒板まで用意してプール=カテゴリ分けしながら力説。サブカルライターの王道の仲間に入りたいんだけど、つながりもないしどうすればいいのか?現在は自分はどちらかと言うとオシャレの方にカテゴライズされているので入りづらい。かと言って今一緒に仕事をしているアパレルなどのオシャレの人には「どうせサブカルでしょ?」みたいな目で見られるのがイヤ。結局relaxが足かせになってるんですよ!と・・・どんだけこじらせてるんかいっ!とツッコミのひとつも入れたくなるが、本人は必死。
さらにしまおさんにも「サブカル女子ライターのプール」で、しまおさん自身どこに入ると思っているのか?と同じ質問を投げかける。しまおさんは自分は何かのオタクというわけでもないし、他の女子サブカルライターの人を良く知っているわけではない。おしゃれにもなれないし、「負け犬」みたいに自分をキャラ付けしてそれを押し通すようなこともできない。だから、例えば雑誌などでおすすめの本を紹介するときも、おもしろい方向で行っていいのか、女子の方向で行けばいいのか、雑誌のカラーに合わせて変えたりしている、という具合に。いわば「迷っている」状態。その迷っている状態をもう少し続けていくのかなー、と。
おもしろく懐かしい話が満載で、90年代に遅い青春時代を送った私には興味深いトピックもいっぱい。お互いの仕事に対する姿勢も浮き出る形となり、なかなか深い話も聞けたな〜。


22時終演の予定が時間を過ぎてもトークは終わる気配がなく、そろそろ帰らなきゃ…せっかく『直角主義』持ってきたのにな〜あと『カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァバーを歌う女の一生』も持ってきてるはずだけど買えずじまいかなーと思っていたところ、同じような境遇の人がトーク中にも関わらずしまおさんにサインをお願いしていた。私も便乗して直角さんにサインをお願いしてしまった(隣り合わせたおねえさんに後押しされ、勇気を出してお願いすることができました。あのときのおねえさんサンキュー!)。『カフェでよく(以下略)』も無事購入できたよー。
「うえはらさんはドラゴンアッシュまんが道とどちらがいいですか?!」と聞かれ、まんが道と答え書いてもらった。

直角さんのrelax話がおもしろかったので、そのお題で名古屋でもトークすればいいのにな〜と思いました。


以前から浜松や掛川には出かけていましたが、今回の旅を機に静岡市内、そして静岡県の他の地域にももっと行ってみたい!と思いました。隣の県だしね。

次回行く。


伊東のハトヤに団体で泊まるのが夢(杉浦さやかさんが実践されていましたね)。一緒に夢を叶えてくれる方募集中(笑)