2011.5.3-4東京行脚その2

2日目です。


かつて原宿にあったオーバカナルが私にとってのカフェなるものの初体験だったかもしれません(当時の雑誌の切り抜きを今も大切に持っています)。ずいぶん前に原宿の店がなくなりオーバカナルはもうないものだと思っていたら、支店が結構あったんですね。知らなかった。
そのうちここが宿から歩いて行ける距離にあったので朝ごはんしに行きました。前日降っていた雨もあがり、オープンテラス気持ちよかったなー。場所柄なのかいかにもなマダム(しつけの悪いワンちゃん連れ)も来ていたりで別世界感を味わったり(笑)

トーク】だいすきな手作り読みもの/たけのこスカーフ+佐藤ジュンコ
@ブックス&カフェ・ブーザンゴ


※写真暗くてごめんなさい!
仙台在住のお二人によるトークイベント。私は以前からお二人が描いたものを愛読していたので、直接お話を聞ける機会だ!と足を運んでみました。一箱古本市を開催している不忍ブックストリートによる企画。


たけのこスカーフさんイラストレーターで不定期に『ひまつぶしブック・レーズン』を発行。ふわふわとやわらかそうな線のイラストは一見乙女な雰囲気だが、良く見ると妙なキャラクターが居たり(肉ちゃんとか)、独特の言葉遣いの文章がおもしろかったり(「Very UMAI」とか)、かわいいだけにとどまらないところがなんともいえず魅力なのです。
佐藤ジュンコさんジュンク堂書店仙台ロフト店の店員さん。『月刊佐藤純子』という手書きのコピー漫画を(月刊と名がついてますが)不定期で発行し配布されています。読むと思わずニコニコ笑顔になってしまうんですよね。かねてからブログでは愛読していましたが、去年の春、ジュンク堂新宿店のふるさとの棚コーナーでバックナンバーの束を発見し、本物だ!と大喜びで持ち帰ったのです。彼女は仙台のブックイベント「Book!Book!Sendai」のスタッフでもあります。


お2人ともほんわかした作風どおりのほんわかしたペースでお話は進んでいきました。たけすかさんのお父さんがレーズンを製本している話は以前からブログでも触れられていましたが、より詳しい話が聞けて良かった〜(笑:お父さんは製本が得意なだけでレーズンは読んでいないという衝撃の事実が…!)。ジュンコさんの紙ものコレクションも充実の内容でウハウハでした。戦後まもなくのJTBの仙台観光案内の復刻版がおもしろかった。杉浦さやかさんが描いた鳴子のこけしマップの実物も見られて嬉しい!
現在、東北地方各地でブックイベントが開催されていますが、その土地土地のおすすめ紙ものや雑貨を詰め込んで各地イベントを巡回する「東北ブックコンテナ」という企画もスタートしているそうです。これは見てみたい!名古屋にも来ないかな。


たけすかさんは想像通りのかわいらしい方で、ジュンコさんはキュートでかっこよかった。震災の話にも触れられていました。いい話だった。
6月にはBook!Book!Sendaiも開催されますので、仙台応援の意味でも行ける方はぜひ!私もまた仙台へ行きたいな〜。

J-WAVE & Roppongi Hills present TOKYO M.A.P.S
プログラム・オーガナイザー:高橋幸宏
2011.5.3 TUE
安藤裕子/コトリンゴ/坂本美雨/TYTYT(高橋幸宏+宮内優里+高野寛権藤知彦)/トクマルシューゴ/mito (クラムボン)
2011.5.4 WED
小坂忠/清 竜人/キリンジ/曽我部恵一/高野寛/4 bonjour's partie/リリー・フランキー
※注:筆者はキリンジしか見ていませんー

キリンジが無料のライヴイベントに出演するということで、せっかく東京へ来ているのに見逃すわけにはいかない!とトークイベント終了後、早々に六本木ヒルズへ。30分ぐらいの出演かとは思うが、とにかくたまたま旅行中にキリンジのライヴを見られてラッキー!(しかし一説にはこの日に合わせて旅行予定を組んだという話も…(笑))
twitter情報では会場が混雑しているということだったので、谷根千で寄り道したい気を抑えてできるだけ早めに行ってみた。六本木ヒルズへは行ったことがあるものの、いつも森美術館止まりでその奥までは行ったことがない。ライヴ会場までは遠そうだったのでヒルズの地図を印刷して持ってくるという念の入れようだったにも関わらず、会場がわからない。それっぽい音だけを頼りにぐるぐると階段やエスカレーターを降りて辿り着いたところ、すごい人!ステージ見えないじゃん!見上げると建物の2階3階あたりから見ている人もいる。上から見た方が見やすいかなあ…まあこの出演者が終わったらお客さんも入れ替わるよね、と、人混みの後ろでステージが見られそうな場所を探ってとりあえずそこで待つことにした。
前の出演者の演奏が終わり、できるだけ前の方へ行こうとするが、少しずつしか進めない。お客さんもさっきより確実に増えてるような気がするんですけど…。それでもなんとかステージ全景を臨める場所を確保して開演を待つことに。
程なくリハーサルのためいったん2人が登場。ステージ上にはキーボードの準備も。あっ!タカタカ(伊藤さん)だ!2人だけのギター弾き語りだと思っていたけど、音によりふくらみが出そうでうれしいなあ〜。


ライヴは16時からスタート。1曲目は洋楽オンチの私も知ってるカヴァーで『YOU'VE GOT A FRIEND』。歌が終わった後に、ヤスが「未だ大変な日が続いていますが、音楽を聴いて癒されれば」的なことを言っていたように記憶している。
2曲目は『エイリアンズ』。いつものアコギのキメイントロがなく、コード弾きのラフな感じでスタート。リズムもちょっと違う雰囲気で新鮮に聞こえました。
3曲目は「この曲もみなさんご存知かと思いますが」と前フリ、曲紹介のあと客席からドヨメキが起こった『Drifter』。タカタカがサポートに入ってたからできたかも♪私の中ではこの日いちばん。
最後は『夏の光』。キーをちょっと下げてたけど『BUOYANCY』発売時のインストアライヴで披露したヴァージョンに近い雰囲気のアレンジ。ただし、兄歌唱パートはなく全てヤスが唄っていたのは残念。一般向けには全てヤスが歌う方が安心感はあるものかと思われますがー(笑)


六本木ヒルズJ-WAVEに出演する時しか来たことがない(兄はその下のスタバと、あと美術館に恐竜展を見に来たことがあるとのこと。家族とかな?)ので、会場がどこにあるのかわからず迷ったという話も。2人もそうだったのか…。(つか出演者が現地集合って…)
それから兄がごにょごにょ話しているのを聞いてヤスが「滑舌が悪い」とツッコミ。「親にも言われてたじゃん。字も汚いって注意されてたよね」とも。兄「小学生時代ボールペンでノートを取っていて先生に怒られました」等、兄弟感丸出しのMC。たまたま通りがかったキリンジを良く知らない人は果たしてこの会話をどう聞いたのだろうか…。


MCをもうちょっと短めにしてくれればあと1曲ぐらいできただろうに…!と思わなくもないし、客層を意識した万人向けセットリストではありましたが、無料のイベントだし、そもそもキリンジを生で観られる機会は滅多にないので、本当にラッキーだったと思います。ああよかった。
すごい人でヤジ馬もきっと多いんだろうなあと思っていたが、ヤジ馬がみんなこんな混雑の中じっと見ているわけはないし、立ち見ゾーンからもかなりワーだのキャーだの声があがっていたし、何よりキリンジが終わってからの人の入れ替わりが激しかった…!これはキリンジ目当ての人が多かったに違いないと思っていいんですよね?イベントレポートにも超満員って書いてあったし!


この日はともだちも何人か来ていたようだけど、あまりのお客さんの数にこりゃ会うのは無理だなと終了後早々に会場を後にしたら、ともだちのひとりから会いませんか?と連絡があって引き返す。連絡のおかげでたくさんの方に会うことができてうれしかった!ありがとー。



昔から雑誌などでも目にしており、一度行ってみたかったところ。なにせビヤホールなのでひとりの時には行けず、今回ようやく念願の初来訪。旦那はずいぶん前に一度行ったことがあり、ずっといいところだと聞かされていました。
昭和9年に建てられたというこのお店、当時の雰囲気をとどめる1階のビヤホールへ。ホール奥の壁面のタイル画が圧巻です。床から天井までどこを見回しても素晴らしすぎる内装。
つまみはがっつり系中心でねだんも少々お高め、味もまあ…といったところですが、とにかくこの雰囲気が一番のアテ!とにかくビールが進み進み、普段は中ジョッキ1杯もあけられないこの私ですら、大きめのグラスビール2杯を気分よくあけた!ということに我ながら驚き。気持ちのよい店員さんの接客と常に流れている行進曲みたいなBGMにも気分があがりました。
全国にライオンはたくさんありますが、この店じゃないとたぶんここまでは飲めないかも。予算オーバーでしたがこの雰囲気を守るための出費だと思えば、安いものかもしれません。
これで次回ベルクでも昼ビールいけるかなあ…(過信は禁物!)


新幹線の時間まで少々あったので、銀座から東京駅まで散歩して帰りました。酔った足にはちょうどよい距離だったなあ。