四方山話EXTRA(2018)

【最新更新:2018.9.15】

ここには「LOOKについての四方山話」にまつわる、おまけ話を書いていきます。時々更新。

※2018年中に記載したことについて書いてあります。 2016年中の記載分は「四方山話EXTRA(2016)」2017年中の記載分は「四方山話EXTRA(2017)」に書いてありますので、そちらをご覧ください。

 

まずはお詫びです。LOOKに関する話題を更新するのは1年ぶりなのですが、その間にたくさんのコメントをお寄せいただきました。しかし、返事が全くできていませんでした。本日全てのコメントにお返事を差し上げました。お待たせしてたいへん申し訳ありませんでした。

 

書籍『A面に恋をして』に、鈴木トオルさんが『シャイニン・オン 君が哀しい』について語るインタビュー掲載

今年の3月に発売された書籍『A面に恋をして』に、鈴木トオルさんのインタビューが掲載されています。

A面に恋をして 名曲誕生ストーリー

A面に恋をして 名曲誕生ストーリー

 

アーティスト本人が語る、人生を変えた運命の一曲。

そこにはヒットを必然にする真実の物語があった。

誰もが知るあの曲は、なぜ多くの人の心をつかむことができたのか----本書は、シングルの表題曲が"A面"と呼ばれた時代に生まれ、いまやスタンダード・ナンバーになった名曲の数々について、歌い手自らが振り返るインタビュー集。曲が作られ、ヒットを目指してスタジオやレコード会社で繰り広げられたドラマ、さらにその"ヒット曲"の存在によって歌い手の人生に訪れた転機、それらが貴重な証言と赤裸々な告白によって綴られていきます。チャートを賑わせた楽曲の裏側を知ることができる制作ドキュメントとして、当時を知るリスナーから、次世代のシーンを担うミュージシャンまで、幅広く楽しめる1冊になっています。

 

■本書で取り上げる曲

原田真二「キャンディ」

さとう宗幸青葉城恋唄」

渡辺真知子かもめが翔んだ日

五十嵐浩晃「ペガサスの朝」

石川ひとみ「まちぶせ」

大橋純子シルエット・ロマンス

稲垣潤一「ドラマティック・レイン」

H₂O「想い出がいっぱい」

村下孝蔵「初恋」(語り:須藤晃)

EPO「う、ふ、ふ、ふ、」

小林明子「恋におちて -Fall in love-」

LOOK「シャイニン・オン 君が哀しい」

ZIGGY「GLORIA」

=============================

 

去年も雑誌『昭和40年男』にトオルさんにLOOK時代のことを取材したインタビューが掲載されていたので、もしかしてインタビュアーさん同じ方かな?と思いましたが、違う方でしたね。

『シャイニン・オン 君が哀しい』に焦点を当て、この曲が生まれた背景やLOOK結成時のエピソード、ヒットしていた当時のこと、思いがけず歌い手となったトオルさんの心境について、そしてLOOK脱退後トオルさんがこの曲とどう向き合ってきたか、といった、非常に濃い内容のインタビューでした。

 

内容的には『昭和40年男』のインタビューとカブる部分もあるのですが、著者の方も下調べをよくされてきたようで(当時のディレクターの山本慎太郎さんのインタビューを読んだという記述があって、思わずそれどこで読んだんですかと聞きたくなったw)、トオルさんも、より突っ込んだ話をされているように思いました。

トオルさんが千沢さんを天才と称しているのに目頭が熱くなりましたねー・・・・・。

本文の一部が出版社のホームページに掲載されていますので、ぜひ読んでみてください!その天才のくだりを含め、ちょうど『シャイニン・オン~』が生まれ、発表される頃のエピソード部分です。

https://www.rittor-music.co.jp/pickup/detail/15542/

 

『シャイニン・オン~』の他の曲についても、どれもとても興味深く読むことができました。著者の方が本当によく各楽曲の背景を調べられていて、あっと驚く裏話もあったりでとても濃い内容ですよ。この頃の歌謡曲やポピュラーミュージックがお好きな方には特にオススメです。

(しかし、トオルさんもそうでしたが、超強力なヒット曲がある方は、一時期その曲から離れてしまう傾向があるんですね。わたしがずっと好きなオリジナル・ラブ(田島貴男さん)も、一番のヒット曲である『接吻』をライブで全く歌わない時期がありましたが、今では人前に出る機会には、必ず歌う曲になっています。)

 

それにしても去年の雑誌インタビューといい、今になってこういった話題が出てくるの、一体なんなんでしょうねえ。もっともファンとしては嬉しい限りですし、何より今回の書籍の中でも、なみいるヒット曲のうちの1曲として選ばれているのが誇らしい。

音楽の世界のみならず、いま社会的に80年代に目を向けるムードがあるのは間違いないけど。つい最近も、LOOKと同時期に活動していた、バービーボーイズの当時のライブの映像が映画館で上映されるってニュースもあったし。

そういったところから、もうちょっとだけLOOKの再評価につながる動きが出てくると良いな…という期待はあるのですが。常に。

 

(2018.9.15)