2012年1月に観たもの記録


2012.1.14(Sat)名古屋・今池TOKUZO
「jelly fish vol.32」〜かせきさいだぁ×SOUR〜
かせきさいだぁ/SOUR/ジョンのサン

ジョンのサンは昨年末あたりから立石くんが1年ぐらいお休み宣言をしたためライヴを3人で行っているのだけど、この日は特別にフルメンバーで登場。30分みっちり演奏を聴かせてくれました。ジョンのサンのライヴといえば立石くんが他のメンバーとなんとな〜く険悪になる場面を目にすることが多いけど、気のせいかこの日は割に落ち着いていたような。
ジョンのサンはうまくならないことが目標だと聞いたことがありますが、私的にはいまちょうど良い状態だなー。ざわざわ感だけはなくさぬよう今後もがんばってほしいです。


私がかせきさいだぁを生で見るのは前世紀ぶりかもしれない。名古屋でライヴをするのもどれくらいぶりなんだろう。しかしMCではそんな話は一切なく、ひたすらどーでもいい話題ばかり(自分でも言ってた)。またそこがかせきくんらしいというか。
最近活動を共にしているバンド「ハグトーンズ」がバックをつとめるライヴは、昔に比べ歌ものの比率があがった感じ。『ときめきトゥナイト』のカヴァーにウケた!いやしかし相変わらずラップの声はエエ声やねえ。うっとり。かせきくんのファンってこんなに居たのか(失礼)というくらいの大盛況っぷり、よかったよかった。


2012.1.28(Sat)名古屋・今池TOKUZO
「RACHAEL DADD 新作アルバム"bite the mountain" 発売記念ライブ」
Rachael Dadd/ICHI[ケイタ(ヒューマンビートボクサー)/稲田誠(コントラバス)/ 西本さゆり(Ett)]

ICHIさんのパートナー、レイチェル・ダッドさんのレコ発ライヴ。もちろんICHIさんもいっしょです♪
最初はICHIさんのライヴ。このライヴの前の週に、NHK BSプレミアムの生番組「エル・ムンド」に1週間出演していたのは観ていたのですが(予想以上に多くの曲を演奏していた!)、生で観るのは何年ぶりかな?という感じ。久しぶりに観るICHIさんの自作楽器がさらにパワーアップしていて驚き。登場時に使っている竹馬にも、ギターのようなバンジョーのような弦楽器がついていて、しかもアンプにつないで演奏できるという…!
曲の幅もさらに広がり、目も耳も大満足。世界に誇れるミュージック・パフォーマンスだと思います!名古屋に限らず各地でライヴを観られる機会があると思いますので、皆さんのお近くに行かれた際は、ぜひ目撃を。


レイチェルさんのライヴもよかった。こちらは全編英語詞なんだけど、メロディがなかなかおもしろい。この日はいろんな人たちとセッションする形で行われ、飽きさせない展開。フリーな感じのコントラバスの演奏、すてきだったな。コーラスで参加していたEttのさゆりちゃんとは、Ettの『ホホホイっと』を歌う場面も。あと、ヒップホップスタイルのボイスパーカッションの男性とのコラボレーションも、一見意外に思われたけどかっこよかった!最後はICHIさんも加わり全員で演奏。レイチェルさんも「Band、タノシイ!」って言ってた。
アンコールの(おそらく)おにぎりをテーマにした曲に合わせ、共演者がお箸でお茶わんやコップを叩いていたのも楽しかった。お茶わんってきれいな音がするんだなあ。
音楽ってほんとうに自由で楽しいものなんだ!とあらためて思う夜でした。

2012.1.29(Sun)@名古屋・大須モノコト
きとりんち1周年記念『歌と香りと笑いの癒しLIVE』
松石ゲル&愛工大メイデン/Ett

大須のアロママッサージ店「きとりんち」の1周年記念ライヴ。愛工大メイデンは滅多に見られないし、Ettのライヴもしばらくごぶさただったので、一度に見られる!ということで行くことに。しかしどうしてこの組み合わせになったのか(笑)。


「男のダンディズムを追究するバンド」愛工大メイデンは70〜80年代歌謡・アニソンのカヴァーとそれ風のオリジナル曲がレパートリー。うますぎジュリーにムーディーな『真っ赤なスカーフ』。オヤジギターバトルはなぜかそのままダンス対決に(翌日のオヤジ2人、筋肉痛がひどかったのでは…)。
そして圧巻はラスト2曲。You are shock!北斗の拳のオープニング『愛をとりもどせ』、さらに現在ライダー映画にも登場しタイムリーな『宇宙刑事ギャバン』(笑)。ギャバンの曲ってあらためてじっくり聞くと聞き所満載やね〜。最後はオーディエンス巻き込んで大合唱。何回繰り返すねん!
演奏も歌も無駄(笑)にうまく、力の見せ所が間違っているところが非常によろし。


EttはいつものすてきなEtt…と思いきや、愛工大メイデンに影響されたのか、『楽しや汽車の旅』のエンディングでは往年の歌謡曲をメドレー。さらにさゆりちゃんが「歌いたかった」という銘酒コマソン2連発。「酒はぁ〜大関〜心意気ぃ〜♪」「やぁっぱりぃ〜俺は〜菊正宗〜♪」あー懐かしい!舞台袖で観ていたメイデンの皆さんもつられてコーラス。オリジナルの不思議なエレベーターの曲もなんともおかしかった。
ゆるゆると脱線もありつつ、ふだんの凛としたEttもあり、一粒で二度おいしい的なこの日のステージでした。


アンコールは愛工大メイデンのメンバーがまずセッション。大物歌手が登場するとのことでわくわくして待っていたら、タレサンにほくろ、髪の毛ペタンコの男性が!てて寺尾聰?!でも、keiさんに似てなくもない…(笑)。曲はもちろん、ザ・ベストテン12週連続第一位の歴史的記録を持つ『ルビーの指環』。いや〜、似てた。
最後はさゆりちゃんも加わり『恋のダイヤル5700』の替え歌で「リンリンリリン…きーとりんち♪」ときとりんちに捧げる曲。


終始笑いっぱなしのライヴでした。しかし、この日って80年代以降生まれの人はついてこられなかったのでは・・・(苦笑)
おみやげにバスソルトとマッサージのサービス券までついてきました。こんなに楽しませてもらった上に、なんて豪華!マッサージ、興味はあるもののどの店がよいのかよくわからない世界だったので、これを機会に行ってみようかなあ。


2012.1.31(Tue)@名古屋・今池TOKUZO
清水宏の名古屋の中心でミャーと叫ぶ」〜ついに海外公演!ドタバタレポート〜

人呼んでヤル気マンマン男・役者でありコメディアンの清水宏、おなじみTOKUZOでの凱旋公演(春日井出身なのだ)。40代の中年男が未経験の世界へ無謀にも飛び込み(おばさま方に混ざりテニスの大会に出たり、小学生に混ざりフィギュアスケートの試験を受けたり)、そのチャレンジの過程をエネルギッシュにレポートするシリーズが毎回の目玉なのだが、今回はなんとイギリス・エジンバラで行われる参加団体4000組という巨大コメディフェスへの挑戦!今までで一番過酷なチャレンジです。
まずは前座?名物キャラ・名古屋のおばさんがなぜかCA(キャビンアテンダント)に扮して登場。今回の話の舞台がイギリスということでお客さんみんなで飛行機に乗るという、たぶんそういう設定。客席を煽りに煽って一体化させたところで本編へ。
イギリスでの挑戦ということで1年間英語も習って乗り込んだにも関わらず、ガサツ(笑)なエジンバラの人々に税関からいきなり圧倒され、このヤル気マンマン男のヤル気がなくなるという非常事態に!何もかも投げやりになっていたところ、最低のステージを体験し、奮起復活!道行く人に強引に自分の公演のチラシを手渡しまくり、ついには満員の中での本番!客席を見事(?)に巻き込み、拍手喝采で終わる…(とはいかず、最後には失敗談もありましたが)。
清水宏のすごいところは、言葉が英語に変わっただけで、海外であっても日本でやってるネタや客いじりが全く同じところ(笑)。国民性も違うはずなのに、強引に自分のペースに巻き込んでしまうのである。フェスのネットレビューでは「最低」「キ○ガイ、何をやっているのかわからない、だがなぜか爆笑」とのすばらしい評価ももらえ(笑)、とりあえずエジンバラに大きな爪あとを残したことは確か。ここまでの体験談を、一度の休憩を挟んだだけで、延べ2時間余り・ノンストップでひとりで演じまくるのである。
ここまで聞くと「嘘だろ〜」と思うかもしれませんが、オチ?としてちゃんと実際のドキュメンタリー映像も準備されているのです。それを見ると確かに事実であったことがわかり、客もなんか感動しちゃうという!実に不思議なライヴなのですよ。
大笑いできて、スカっとできて、感動もできる。こんなエンターテイメント、なかなかないですよ〜。ぜひもっと多くの人に見て欲しいなあ。TOKUZOでおいしいお酒とごはんをお供に飲み食いしながら見られるってのもよい。


当日のオープニングの映像がありました。わしの高笑いも入っとる…

清水宏