09.11.13(fri)馬の骨@名古屋CLUB QUATTRO

キリンジ弟のソロプロジェクト「馬の骨」2ndアルバム『River』リリースツアーの4日目。


いや〜楽しかったーーー!!


*この日一番の衝撃
(飲み屋の席で描いたのでヘタですみません)

燦然と輝く白い首タオル・・・・・


この日のヤスのいでたちはツアーTシャツの上にブルー系のチェックの長袖シャツを羽織るというものだったのですが、ライヴの中盤、演奏の途中でシャツのボタンを閉め出し…さらにMCのときに「暑いんだけど気化熱が」とか言って汗を拭いていたタオルを首に巻き(お客さんの間で「えっ?!」というムードが一瞬漂う)、前で結んだがそれは一瞬でやめ、襟の中にタオルを入れ、そのままの姿でライヴ続行。
いやいやいや、ツアーはまだ続くし、大事なのどを冷気から守ってたんだよね…そうだよね…(と納得させる方向で)


*MC話など

  • 「後で負担にならないように、今回は歌詞を先に書いた。主にファミレスで。ドリンクバーなどでねばりながら。小学生がメロンとコーラで気持ち悪い色の飲み物を作っていた。自分は大人だからきつい炭酸飲料を作って。スーパードライな感じの。あと疲れたら隣の主婦グループのおしゃべりに耳を傾けたりね。そうして出来上がったのが『River』です。」
  • これはたぶん名古屋でしか出ない話題。「新幹線でうなぎ、つる岡のカレーうどん*1、楽屋で天むす、手羽先はたぶん今晩食べる、これでエビカツサンド*2が食べられれば言うことなし。昨日東海地方をずっとキャンペーンで回って忙しかったけど、食欲が満たされていたので大丈夫だった。」
  • 『River』を「馬の骨最高傑作」と言ってたのがおかしかった。2枚しか出してないのに


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登場BGMは『インタールード』。前回ツアーの時はアンコールでこれ流しながらゾンビのマスクして出てきて『ブルーゾンビ』をやりましたなー。


最初の曲は意表を突いてアルバムの最後の曲『To Be Continued』。短いヴァージョン。そして『Fine play』。ライヴの直前にこの曲の良さに気づいておいてよかった!アルバム聴いたときに「ライヴではハーモニカ誰が吹くんだろう?」とすごい失礼な疑問を持っていたのだが、そりゃ自分で吹きますよね。ハーモニカ慣れないのかMCの時にホルダーの角度調節するところずっとクルクルクルクル触ってましたよ。
キリンジの曲も演ります『カメレオンガール』。個人的にぐぐっと気持ちがあがったのが『枯れない泉』。イントロのピアノが鳴った瞬間に!
『遠い季節』メロウな歌い回しがたまらない。『PING & PONG』この曲好きだ。ヤスがいっしょうけんめいギターを弾いてたようなイメージが。特に最初の方。『Red Light, Blue Light, Yellow Light』もう演っちゃうのって感じだった。(勝手に後半っぽいイメージが)


本人曰くフォーキーな『Someday Somewhere Somebody』。確か最初弾き語りっぽく始まるアレンジにしていたような気がする(ベースが入ってなかったような…)。『Carol』のビブラフォンのキラーン☆という音にはときめくね。(シュンちゃんが弾く音ってなんだかキラキラしてるよねー。カーネーションの時もそう思ったんだ)この曲の途中でのろのろとシャツのボタンを閉め出した。合間の暗転のときにやればいいのに、まったくマイペースだわ。
『Chewing Gum On The Street』の最後に新ギターのグレッチでチョーキングとか入れたソロを演ってました。ちょっと慎重、思いきって演ればいいのに〜。『季節の最後に』あれ?なんだかスローテンポに聴こえたの私だけかなあ?『燃え殻』はただうっとり。


『クモと蝶』は今回のアルバムで一番気に入った曲。最初松江くんのギターの音量が大きめかなーと感じたけど、聴いてるうちに馴染んできて、アルバムよりもよりハードな雰囲気にぞくぞくしました。(しかしこの曲のときから首タオル状態で、見た目と演ってる曲とのギャップが…(苦笑))
そして次に続けて演奏されたのがなななんと『アルカディア』!ウワー久しぶり!!ううう嬉しい!!!(でも首タオル)先に観ていた方々がこぞって喜んでた曲はこれだったのかもしれないなー。私にとっての記念すべき新世紀の幕開けの曲ですわ、これ。それまでのキリンジって世間的には兄の曲の方が(目新しさも手伝って)注目されていたような雰囲気だったけど、ヤスがこういう世界を打ち出してきて存在感をぐーんと上げてきたことにたいそう驚いたことを今でも覚えておりますよ。キリンジにとってもターニングポイントとなった曲だと(個人的には)思ってます。・・・・・しかしアウトロのギターを自分で演らず松江くんにまるごと任せたことだけがどうにも不可解…(そこがヤスのふしぎなところ…)
続けて『ブルーバード』という流れもよかった。ぴったりハマってた。


トーキングモジュレーターがセッティングされていたので100%演るとわかっていた『YOU AND ME』はここで登場。イントロからあがるね〜なんべん聴いてもたのしいね〜。最後は『River』。バンジョー登場。そしてもう1曲、再度の『To Be Continued』。ギターを降ろし、ハーモニカを手に。メンバー紹介も交えながらなんとハーモニカソロ。


アンコールのときに後ろから「アンコール」の声がなんと男子からあがる。それをきっかけに「アンコール!アンコール!」とお客さんが声を揃えだしたのがおもしろかった。(久々に「アンコール!」って声出したよ)当日はフロアの後ろの方にテーブルが出るというちょっぴり寂しい集客状態でしたが、さすが名古屋、お客さんはあったかだったなー。
再登場したヤスの首にはさすがにもうタオルはなかった(笑)


原曲が弾き語りの『少しでいいのさ』は、曲自体の長さも変えたバンドアレンジ(この曲は前回のツアーの時もバンドアレンジをしていました)。原曲にない歌詞が入ってた?かも?
『Snow』には教会のオルガンっぽい音が入っていて、クリスマスな雰囲気のアレンジでした。主旋律はグレッチで演奏。
ラストは『だれかの詩』。ニューアルバムの中でも好き上位に入る曲で、ライヴで演る時はこの曲がラストでしょうと思っていただけにより嬉しい。憂いをたたえた始まりから、希望の光が射すようなラストへの展開。決してダイナミックではないけれど、心がほんのりあたたかくなるような気持ちになりました。


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本文では触れておりませんが、ベースの沖山さん&ドラムの小松くんの安定感が抜群に良い!決して派手ではないけれど、案外バラエティに富んでる馬の骨の楽曲にとって、力強いリズム隊です。


ギターチェンジが多いのは気になったな。盛り上がりが途切れちゃうからもうちょっと同じギター使うように整理すればいいのに。(キリンジのライヴでも常々気になってることですが)
あと『最低速度を守れ!』がなかったのが残念。せっかく馬の骨のライヴなんだから、演ろうよ〜。←なんか足らないんだよな〜と思ってたのはこれだったのか!レポ書いてて気づいた


ツアー初日2日間の東京が正直あまりよろしくなかったと風の便りにも聞いておりましたので非常に心配しておりましたが(苦笑)、いや、まったく!ほんと楽しかったです。
私はあと1本、今週末の大阪公演へ行きます。地元はとてもいい場所で若干(だいぶ?)熱のあがった状態で観ましたが、大阪はもうちょっと余裕を持って(笑)また違った視点から楽しめるような気がします。たぶんバンドの調子もますます上がってるんじゃないかな?たのしみです☆

*1:名古屋のカレーうどんの有名店。カーネーションの直枝さんも大好きだとおっしゃってました。私は近所なのに実は未体験! http://r.tabelog.com/aichi/A2301/A230105/23005519/

*2:おそらくコンパルのエビフライサンドのことでしょう。名古屋の老舗喫茶店。サンドイッチがおいしい。名古屋駅や栄の地下街にもチェーン展開していますが、雰囲気は大須路面店が一番だと個人的には思います。 http://allabout.co.jp/travel/travelnagoya/closeup/CU20080501A/