7月のライヴ3連発(7586中心)

2007.7.15(日)「ナガラガワ・トライアングル」@TOKUZO(名古屋・今池)
竹竹バンブー隊/老人部/ツクモク/カタリカタリ

  • 7586界ではお馴染みの長良川かっつんの企画。
  • 竹竹バンブー隊はその名のとおり竹を使った自作の楽器(打楽器、笛などなど)を奏でるグループ。全員浴衣でいい感じ。あくまでバンドではなく、"竹でおもしろいことをやる団体"なんだそうな。音は民族音楽っぽいのから、ちょいヒップホップ入ったり、踊りありと多彩。中でも私が特に面白かったのが、実験音楽っぽいムードの中でブルボン「ルマンド」(お菓子)の外装に書いてあるコピーや原材料表示を朗読するという奇天烈な曲。こういうの、たまらんです(笑)。
  • シッポナ〜ルを操る乙女5人組・老人部。今回は急遽"ジェット達"(石田達郎)が参戦、とのことで一体何が起こるのかとハラハラドキドキ。どう絡むのか予測不能でしたが、毎回お馴染みの老人部の紹介を、石田さんが自分のネタを交えながら読むという流れ。この日の石田さんのキャラはヤクザの構成員。淡々とした老人部とハイテンションな石田さんのギャップがおかしかったです。老人部の演奏もたっぷり聴けた気が。
  • ツクモクを観るのは鶴ロック以来2度目。いいなあ。穏やかでシンプルなうたなんだけど、不思議と心にぐっと迫るものがあるのです。音源無いのが残念ですよ。タイプの違う女子2名、そして男子1名と3人もヴォーカルを取れるのも強い。男子はThe Pyramidという全く違う雰囲気のバンドもやっているのだけど、いつもパンツの丈がめちゃくちゃ短いのが気になる。つか、鶴ロックでのピラミッドの時なんてパンツ(ズボン)じゃなくてほんとーにパンツ(トランクス)だったものな。
  • トリはカタリカタリ。曲や流れはこないだの青山とほぼ同じ。『歯を磨こう』で老人部と石田さんがコーラスで飛び入り参加。楽しかったなあ。最近長瀬さんの「♪わさび抜きでは語れない〜」がお気に入りです。

2007.7.20(金)「タイニーバンパク」@K.D.Japon(名古屋・鶴舞)
星裕久/河西陽二/古賀朋子(葉っぱの裏側シスターズ)/中村健太

  • 星くんは初ライヴ以来。ふだんはハポンPAスタッフの彼だがいやいや侮るなかれ。作詞作曲センスが良く声も良い。密かに若手有望株と思うておるのですよ。
  • 河西さんもふだんはライヴのお客さん仲間なのだがライヴを拝見するのは初めて。あたたかいそのお人柄がそのまま滲み出たような、とても心和むライヴでした。メロディがきれい。
  • 古賀さんは、荷造り用のビニールひもにコードを取り付けてアンプにつなぐという不思議なセッティング。そのひもをはじくとベースのような音が!たった1本で音階を奏で、インスト(ドレミの歌だったかな?)とうた付きの曲を。驚きました。カッコ良かったなあ。それからギターに持ち替え弾き語り。葉っぱの裏側ではかなり破壊的なことをやっているので少々とっつきにくい印象もある彼女だが、ソロは女の子っぽい部分が垣間みられていいなあと思うのです。
  • そしてお久しぶりの中村健太くん。ひとり暮らしを始めたのと音源を撮っていたため(製作中断中だそうですが)ライヴを半年ほどお休みしていたのだが、またぼちぼちと始めてゆくようです。さすが貧乏の曲が多いなあ(笑)。『金は桜のように』がおもしろかった。新曲がほとんどでしたが(いつものことなんですけど)、より聴かせる雰囲気の曲が増え、ちょっと大人になったなあという印象でした。

2007.7.22(日)「円BURRRRN!!!! vol.1」@K.D.Japon(名古屋・鶴舞)
細胞文学(京都)/jaaja/Piggy/オクムラユウスケ(福岡)
+田口史人によるレコード寄席

  • 我々が日頃からお世話になっている高円寺「円盤」のイヴェント。店長の田口さん(めっちゃ名古屋びいき)直々の来名で、出張円盤店舗あり、レコード寄席あり。レコード寄席ゲラゲラ笑ってしまいました。いや〜シロウトは恐い。そしてそんなシロウトのレコードを買い集める田口さんも畏れ多い(笑)。そして、地方は面白い!
  • というワケでこの日の顔合わせも東京以外の地方の皆さんを名古屋勢が迎え撃つ、という感じで。
  • 京都の細胞文学。ギターとチェロ(?)ではかなく奏でるミニマルな音。音のような歌。
  • 地元のjaaja。鶴ロックではすんごい背の高いかぶりものを着て大勢で演奏していたのだが、今日は3人で仮装も控えめ。黒猫の着ぐるみがかわいかったなー。
  • 次も地元のPiggy。あーPiggyも鶴ロック以来だ。そう思うと今年の鶴ロック粒ぞろいだったよなあ。このバンドのテーマはバンド名そのもの、あくまで「ブタ」。鶴ロックのときはブタに産まれた悲哀を切々と歌い上げていたのだが、今日はブタの子を産んでしまった夫婦の物語。ふと思わず感動してしまっている自分がいることに驚く。さらに彼ら、演奏が以前にも増して上手くなっているのだ。だからミョーに説得力あるんだよなあ。「♪かーめとうさぎっ」とか歌ってても。ドラムのコがSAKEROCKのハマケンを彷彿とさせる。小学生感がツボ。
  • 田口さんに「福岡の狂犬」と紹介されたオクムラユウスケさん。セッティングの時に「この人出演者だったんだ〜」(失礼)と思ったくらいフツーの人だったのに、いったんライヴが始まると七変化、狂犬と呼ばれるのもわかる絶叫ソングの数々。とにかく凄いパフォーマンス。1秒たりとも素を見せない(チューニングや水を飲むのですら!)。爆笑と驚愕。私は個人的にパフォーマンスで下ネタをされるのを好まないのだが、これだけ迫力があって思い切り良くされると逆に清々しいというか。元々福岡のフォーク喫茶で歌っていたのがルーツらしく、ギャグやっても下ネタやっても歌自体がしっかりしていて聴いてて恥ずかしくならないのが強いなと思いました。時々向井秀徳を感じる部分もあり。いやーほんといいもん観ました。
  • この円盤シリーズは隔月で開催されることが決まっているようで、円盤のサイトではすでに9月と11月の予告が。いやー、こりゃ今後も見逃せないなあ。